我が子の名前
- 公開日
- 2019/02/07
- 更新日
- 2019/02/07
お知らせ
卒業式が近づくと卒業証書に記すお子さんの名前を見る機会が多くあります。
「おまえの名前はおまえのおとっつぁんがつけたのか、ほかの人が付けたのか知らないが、付けた人はどういう考えで付けたにしろ、立派な名前を持っているものは、その名前を立派に生かしていくようでなくては、名前に対して申し訳がないではないか。」
(「路傍の石」山本有三より原文のまま)
主人公の吾一少年に担任の次野先生が訓示される場面です。これを保護者の皆さんの立場で考え直してみるのも決して無意味なことではないと思います。
お子さんが生まれたときに、皆さんは色々な願いや思いを込めて名前を付けられたはずです。幸せな人生を歩んでほしい。身も心も美しくあってほしい。明るく笑顔いっぱいの人になってほしい。誰しもがそのお子さんの健やかな成長を願ったのは、まさに親心のスタート地点だったのではないでしょうか。
そこで、何を今さらと思われるやもしれませんが、お子さんに名前に込めた願いや思いを伝えていただければと思います。特に卒業が間近に迫ってきた6年生の保護者の皆さんはひざを交えて、しみじみと名前に込めた保護者の皆さんの思いを伝え、生まれてから今までのことや未来のことについて話し合ってみてはいかがでしょうか。
「子どもは、親たちが考えているより3年早く大人になっている。しかし、子どもが考えているよりは2年ほど遅い。」という格言をご理解いただいて、お子さんの自覚を促してあげてください。