学校日記

予告なしの命を守る学習

公開日
2015/09/04
更新日
2015/09/04

いのちを守る学習

2015.9.4(金)

午前9時、市場校長先生から突然の校内放送がありました!

学習している子どもたちは、一瞬にして放送を聞く空気をつくります。
「地震が起きました。机の下に隠れます。」
一度の指示を聞いて、自分の命を守るために行動する子どもたち。
「先生!○○ちゃんが机小さくて下に入れてないよ。」自分のことだけではなく、となりの人のことを気にかける子の姿もあります。
しばらくすると、「命を守る学習です。朝会の並び方ですばやく講堂に集合します。」
二回目の放送があり、子どもたちは、自分の考えをもって講堂に集まります。
すばやく行動するみんなの顔は真剣です。話し声も聞こえません。

子どもたち全員の無事が確認でき、教職員が子どもたちに集まるよう指示を出しました。
子どもたちはその指示を見て動きだします。
「ストップ!!」と教職員の大きな声が講堂内に響き渡りました。
「今、指示を見て、すぐに行動できるのにしていない人!遅い!自分が持っている力をいつでも全て発揮できなければ、自分の命は守れません。」
もちろん、一度の指示ですぐに行動できる人もいれば、できない人もいます。
できるのにやらない人もいます。
教職員の声掛けに、ぴんとはりつめた空気が講堂内に広がります。


そして、1学期に行った「予告なしの命を守る学習」から学んだことをこの学習に活かせたかどうか、子どもたちに問いかけます。
考える時間は10秒間です。子どもたちは自分の考えをもち、ほとんどの子どもたちが自分の持っている力をすべて発揮できたと自己評価をしましたが、なかには、できなかったと評価する子どももいました。素直に自分の行動を振り返ります。

今日、大阪では、大阪880万人訓練があります。
これは南海トラフ大震災を想定した大阪のみんなで行う避難訓練です。

子どもたちに地震が起きた時どんな行動を取ればいいのか聞きます。
「机の下に入る、扉を開ける、すばやく火を消す」
さらに、子どもたちに理由も聞きます。
でも、想定外の災害が起こったとき、同じように行動できるでしょうか。
問いかけられた子どもたちは、悩んだ顔をします。
建物が倒れかかっていたり、火に囲まれていたりしても、机の下に入るでしょうか。
扉を開けようとして上から物が落ちてきたらケガをします。状況によっては、こうしなければならないと言われてきたことが、自分の命を守ることができなくなることもあります。

大空小学校で学んでいる命を守る学習は、地震だけでなく、台風、山の噴火、みんなの命を奪おうとする事件・事故、あらゆることを考えて学習しています。

いつ、どこで、何が起こるかわからないからこそ、子どもも大人も、ふだんの学習から4つの力を高めていきます!



[コミュニティ部]