予告なしのいのちを守る学習
- 公開日
- 2017/04/20
- 更新日
- 2017/04/20
いのちを守る学習
2017年4月19日(水)
いのちを守る学習
「いのちを守る学習をします。今すぐ、朝会の並び方で講堂に集まります!」突然、3時間目の授業中に放送で指示が入ります。
「予告なしのいのちを守る学習」は、子どもも大人も事前に知らされません。災害は、いつ・どこで・どのように起こるか分かりません。大空小学校では、東日本大震災をきっかけに従来の想定内で行う避難訓練をやめました。それから私たちは、想定外のことが起こっても対応できるように学習しています。その中で大切にしていることは「自分の命は自分が守る、となりの人の命を大切にする」です。この学習を大空小では「いのちを守る学習」と言います。
放送後、子どもたちは一回の指示で、すぐに教室から飛び出し、講堂まで走ります。
そして、息を切らしながら、講堂の自分の場所についたら、座り、次の指示を待ちます。
講堂についた1〜6年生は、命を守るため、命を大切にするために行動できたかどうか自己評価をします。
講堂から教室に戻る時も、「いのちを守る学習」を意識して行動するために、大空のリーダー(6年生)が廊下や階段などに分かれて立ち、1〜5年生が無事、教室に入るまで、見守ります。
教室に帰ってから、ワークシートに自分の考えを書きます。「東階段は人が多かった、でも西階段はかなり空いていた」「私は困ったことがなかったけど、近くで転んでいる人がいた。」「理科の時間で火を使っていたら、逃げる前に火を消そう」など、一人一人がじっくりと考えました。
「いのちを守る学習」は特別な学習ではなく、日常の学習として行います。授業中や休み時間にかかわらず、いつでも意識して行動しています。そして、大空小で実践している「たった一つの約束」(自分がされていやなことは人にしない 言わない)を守り、「4つの力」(人を大切にする力・自分の考えをもつ力・自分を表現する力・チャレンジする力)を高めることが「自分の命は自分が守る」「となりの人の命を大切にする」につながると考えています。
日常の学習として行う想定外の教育「いのちを守る学習」を子どもたちは繰り返し行います。学校にいるみんなが、そして地域のみなさんが、だれ一人命を落とさず、みんなが助かるために、これからも「いのちを守る学習」を大切にします。
[コミュニティ部]