学校日記

「音を通していのちに近づく」

公開日
2018/07/04
更新日
2018/07/04

いのちを守る学習

2018年6月28日(木)

今日は大阪市立大学の中川眞先生と6年生による、いのちを守る学習SP授業がありました。

今回の授業をつくるにあたり、事前に中川先生と6年生の何人かの子どもたちで「どんなことを学びたいか・知りたいか」というミーティングを行いました。
子どもたちの感覚や好奇心から大人が学びながら、どんな授業にしていくかを決めました。

そして決まったテーマが『音を通していのちに近づく』です。

はじめに、まわりの音がどのようにして耳に届くのかという構造を教えてもらい、耳の外側の部分(外耳)が大きければ音の聞こえ方はどう変わるのかという体験をしました。

トイレットぺーパーの芯を耳に当て、まわりの音に耳をかたむけると、「変に聞こえる!」「いつもと違う!」と、子どもたちは驚いていました。


次に学んだことは「聞」と「聴」の漢字の由来についてです。
人間が何かの音に耳をすましている象形文字を見て「自然の音を聞いてるんかな?」「動物の声ちゃう?」と予想をたてる子どもたちですが、実は全部不正解です!

正解は「天の声」をきこうとしている様子を表しています。「聞」や「聴」の原点は「遠くて小さな音をきく」ということだということを学びました。


また、亡くなった方の声を聴くための「風の電話」を通して、「内なる音」という存在を知りました。実際になっていない音でも、記憶の中に蓄積された音を思い起こし、聴くことができる。つまり「内なる音」とは「記憶の音」想像の音」ということです。


人は大きな音を聴くことに意識が向きやすいが、聴き取れないほどの小さな音、聴こえない音に耳をかたむけることで、そこにある小さないのち、目に見えないもののいのちに気づくことができるということを今回の授業で学びました。


次回のいのちを守る学習SP授業も今から楽しみです!!



【コミュニティ部】