今日の一言 6月13日 読書量ではなく、読解力!!
- 公開日
- 2019/06/13
- 更新日
- 2019/06/13
校長雑感 一隅を照らす
数学者の藤原正彦さんは、学校教育に何が必要か、と尋ねられて
「一に国語、二に国語、三、四がなくて、五に算数」とおっしゃいました。
私は今現在の国語でよいかには疑問があるので、
「一に読解、二に読解、三、四は遊びで、五に算数」・・・
・・・
日本の中高生の多くは、
中学校の教科書の文章を
正確に理解できない。
多くの仕事がAIに代替えされる将来、
読解力のない人間は失業するかもしれない・・・・。
引用:新井紀子「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」東洋経済新報社
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AIは、なんでもできる!・・と思っている人がたくさんいるようですが、著者は、「AIはあくまで計算機。人間の能力を上回ることはない」と断じています。
この本2018年に出版、やや旧聞に属しますが、大変興味深い内容です。
・・・
教科書を読めるようにする教育、意味を理解することができる能力が大切であり、計算機である“AI”にはできないことである・・・と。
現在の学校の教育は、“AI”ができることを教えている。学校は、“AI”ができないことを教えることが望まれる・・と、著者は熱く語り続けます。