今日の一言 7月15日 SABONAマットの手法
- 公開日
- 2020/07/15
- 更新日
- 2020/07/15
校長雑感 一隅を照らす
*** ***
生きることはアート 〜学びのデザインを考える〜
岬町立深日小学校長 岡田耕治先生
*** ***
現場の第一線でご活躍されている先生から具体的な学校運営のアイデアについて、示唆に富んだお話を伺うことができました。
岡田先生は、SWOT分析、SABONAマットなどの手法を研究され、現場で応用実践されています。具体的な事例と成果を伺うことができ、今後の学校運営にとても役立つ研修となりました。
*** *** ***
≪SABONAマット≫
未来を肯定的に捉え,希望を持つきっかけを作る思考法を,ゲーム感覚で学び合う手法。
例えば、
あるクラスがあまり理想的ではない状態だったとします。
子どもたちはクラスの雰囲気に不満を持っています。
良くしていきたいけれど、すでにこの状態は長く続いていて、変えられない、というあきらめムードが漂っています。
こういう時に、SABONAマットの手法が有効です。
教室を次の四つのエリアに大きく区切ります。
○明るい未来
○暗い過去
○明るい過去
○暗い未来
子どもたちは
この4つのエリアをひとつひとつ移動して行きます。
○明るい未来では、「望まれるクラスの状態」を思い描きお互いにイメージを出し合います。
○暗い過去では、以前クラス内で起こった楽しくなかったこと、残念だったことなどをイメージします。
○明るい過去では、楽しかったこと・・・・・・(以下同様)
○暗い未来では、いやだなと思うクラスの状態をイメージし・・・・(以下同様)
最後に、ふたたび「明るい未来」のエリアに戻り、もう一度、「望まれるクラスの状態」を思い描き、話し合います。
4つのエリアを「移動し、イメージし、話し合うこと」で子どもたちは、「こうあってほしいクラス」の共通のイメージをより明確に持つことができるようになります。
子どもたちは、この共通のイメージを目標に掲げ、お互いの同意のもとに、取り組みを進めていきます。
*** *** ***
岬町立深日小学校は、この手法で問題のあるクラスの立て直しに成功したそうです。
以上はSABONAマットの手法の活用の一例であり、いろいろ応用が利くとのこと。