子どもから学ぶ大人へ!
- 公開日
- 2022/09/19
- 更新日
- 2022/09/19
お知らせ
令和4年9月19日(月)祝日コラム
「深い学び」(田村 学 著 東洋館出版)より、
いわゆる「学習者主体」が今期学習指導要領改訂の重要な考え方である。学び手である子供の視線で、今まで以上に授業を見つめ直し、その改善に向かうことを期待しているのである。そのためには、私たちがこれまでに行ってきた授業づくりを、より自覚的に、より着実に、子供の目線で実施していくことが大切になる。
一方、学習者中心だからといって、教師が何もせず、子供任せにするということではない。「子供の主体性」と「教師の指導性」は対立するものではなく、それぞれに相乗効果を発揮しながら成果を上げていくものである。
私たちは、これまで以上に子供の立場に立って、学習者の目線で授業を考える必要がある。学び手の子供が、「なるほど」「そうだったんだ」と学習に取り組む姿を実現したい。「またやりたいな」「今度はこうしよう」と次の授業に思いを寄せる姿を実現したい。笑顔で語り、真剣に耳を傾ける姿を実現したい。そのためには、教師の適切な指導が欠かせない。教師力が求められているのである。
多様な子供に応じた、全ての子供に対応する「主体的・対話的で深い学び」を実現するためにも、一人一人の教師が確かな指導力を身につけることが求められる。そして、そのことこそが、教師にとっての「やりがい」「充実感」といった豊かさにつながっていくのではないだろうか。
まさに、「教える」から「学ぶ(つなげる)」!「ティーチャー」から「ファシリテーター」!への変革の時である。「深い学び」をどう具現化していくのか!そこが、これからの教師の腕の見せ所である!子どもとともに大人も学ぶ姿に変身しましょう!子どもから学ぶ大人へ!