現代人はとかく不健康だといわれています。心も身体もそのバランスが崩れると「気」の流れが乱れ、次第に病に陥る。これがすべての「病気」の始まりです。身体のことでいうと、健康診断の結果が芳しくないとき、保健指導を勧められ、受けてみると大概「運動不足」と「食生活」を指摘されます。この２つのそれぞれのバランスを欠くと目に見えて数値が悪くなります。

心の健康はどうでしょうか？最近は「目に見えない精神的なものと見えるものがつながっている」なんていうことが、スピリチュアルな世界の話ではなく、医学の世界でも証明されています。たとえば、体内の神経伝達物質の一つ「セロトニン」が、心の安定や幸福感など人間の精神面に大きな影響を与えているといいます。セロトニンが不足すると、疲れやすい、ぼーっとする、やる気が起きない、集中できない、些細なことにイライラしたり、きれやすくなったり、落ち込みやすくなります。それがさらに進むと、うつ病や不眠症などの精神疾患に陥ることになるそうです。

セロトニン不足の原因は、第一に運動不足、そして昼夜逆転の不規則な生活にあります。子どもの生活の基本は、早起きして外に出て朝日を浴びることです。朝日を浴びるとセロトニンが分泌されます。少し前の昔はこのことが普通にできていました。

これが今、崩れ始めています。昔の人はセロトニンのことは知らなかったが、子どもの健康が朝作られることは知っていました。「早起きは三文の徳」…なんて大人が子どもに言っていました。ところが、テレビゲームやスマホの普及により子どもの生活は急速に夜型に変わり、コロナの影響で運動不足に（下の赤字をクリックすると、全国体力テストの結果分析が見れます）…。

令和３年度学校の概要（結果分析と今後の取り組み）

ここは現代人の大人の工夫の見せどころではないでしょうか。先人の知恵ならぬ現代人の知恵です。すばらしいアイデアをお願いします。