校長あいさつ
校長あいさつ
大阪市立北稜中学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
本校は、1948年(昭和23年)に大阪市立北第二中学校として誕生し、翌1949年に現在の校名「北稜中学校」となりました。「北区の"北"」と「勢い・輝きを表す"稜"」を組み合わせたこの校名には、子どもたちが未来に向かって力強く歩んでほしいという願いが込められています。
校舎の周辺には、国指定重要文化財である「泉布観」や日本一長い天神橋筋商店街、そしてOAPタワーが並び立ちます。歴史と文化、そして現代の活気が溶け合うこのまちの中で、本校は創立以来、地域に根ざし、地域とともに歩み続けてまいりました。
本年度、本校は学校の組織目標を「優しさ溢れる学校」から「明日も来たくなる学校」へと改めました。
優しさを大切にする思いは、これまでと何も変わりません。優しさは、これからも学校の土台です。ただ、その優しさが本当に子どもたちに届いているかどうかを決めるのは、私たち大人ではありません。子どもたち自身です。朝起きたときに「今日も学校に行こう」と思えるかどうか。その実感を、学校づくりの物差しにしたいと考えました。
そのための合言葉が、「自分を大切に 隣の人を大切に」です。自分をかけがえのない存在として大切にできる人は、隣にいる人のことも大切にできます。全校集会での校長講話も、ため息の科学から七夕の星の話まで話題はさまざまですが、根っこにあるのはいつもこのテーマです。相手の立場に立って思いを想像する「エンパシー」の大切さや、SNSにあふれる誤った情報が差別を生む怖さについても、子どもたちと一緒に考えてきました。
また、「明日も来たくなる学校」は、大人が用意して子どもたちに与えるものではありません。子どもたち自身がつくっていくものだと考えています。自分たちの学校のことを自分たちで考え、話し合い、決めていく。その中では、意見がぶつかることも、思いどおりにいかないこともあるでしょう。それでも、自分の声で学校が少しずつ変わっていくという実感こそが、「明日も来たくなる」気持ちの源になるはずです。本年度は頭髪や靴・靴下の色に関するきまりを見直しました。これからも、学校のきまりや行事のあり方について、チーム北稜の一人ひとりが考え、提案できる場を広げてまいります。
大阪市では、本年3月に「大阪市教育振興基本計画」が改訂され、2040年以降の社会を見据えた令和8年度(2026年度)から令和11年度(2029年度)までの4年間の取組がスタートしました。この計画は、二つのことを基本理念としています。一つは、すべての子どもが心豊かに力強く生き抜き、未来を切り拓く力を備えた自立した個人として成長することです。もう一つは、多様な人々と協働しながら持続可能な社会の担い手となることです。そのもとで、「安全・安心な教育の推進」「未来を切り拓く学力・体力の向上」「学びを支える教育環境の充実」の三つが最重要目標として掲げられています。さらに、教育DXの推進や誰一人取り残さない学力の向上など、九つの基本的な方向が示されています。
この計画では、成果をはかる指標の一つとして、「学校に行くのは楽しいと思いますか」という問いに肯定的に答える中学生の割合を掲げ、令和11年度末に87.0%とする目標を定めています。あわせて、自分には良いところがあると答える子どもの割合(同88.0%)も目標に据えられています。「明日も来たくなる学校」、そして「自分を大切に」という本校の願いは、大阪市がめざす方向とまっすぐにつながっています。
本校はこの計画に基づき、教職員一丸となって次のことに取り組んでまいります。
「安全・安心な教育の推進」では、全面的に見直したいじめ防止基本方針「北稜モデル」のもと、いじめの未然防止と早期対応に努めます。あわせて、不登校の子どもたちが教室以外の場所でも安心して過ごし、学べる居場所づくりを進めます。また、一人ひとりが自分をかけがえのない存在だと実感できる人権教育と、互いの違いを認め合う多文化共生の教育を大切にします。
「未来を切り拓く学力・体力の向上」では、仲間と考えを交わし合う「主体的・対話的で深い学び」を通して、誰一人取り残さない確かな学力と健やかな体を育みます。
「学びを支える教育環境の充実」では、1人1台の学習者用端末を生かした学びを深め、教職員のICT活用指導力の向上に組織として取り組みます。また、毎月の「ゆとりの日」をはじめとする働き方改革を進め、教職員が子どもたちとじっくり向き合う時間を生み出します。さらに、学校協議会などを通じて、保護者や地域の皆さまとの連携・協働をいっそう深めてまいります。
北稜中学校の子どもたちは、日々小さな挑戦と努力を積み重ねています。授業で仲間と意見を交わし合う姿、部活動でひたむきに汗を流す姿、行事の中で互いに支え合う姿――その一つひとつが、かけがえのない成長の証です。本校ホームページでは、こうした日々の様子を「学校日記」として日本語・中国語・英語の三つの言語でお伝えしています。全校集会での校長講話も掲載しています。子どもたちの姿をできる限り多くの方にお伝えし、地域や社会の皆さまと喜びを分かち合っていきたいと願っています。
判断に迷ったときには、「それは子どもたちにとって正しいことか(Do the Right Thing)」と立ち止まって問い直す。教職員みんなでその問いを共有しながら、これからも「人と人との温かいつながり」を大切に、「明日も来たくなる学校」をめざして歩みを進めてまいります。
引き続き、北稜中学校をどうぞよろしくお願いいたします。
学校長 神 山 卓 也
(2026年10月3日更新)
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