平成27年11月5日(木)6限実施 避難訓練の講評
- 公開日
- 2015/11/06
- 更新日
- 2015/11/06
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
避難訓練こそが、ふだんから取り組んでいる集団行動が試されるときですが、しっかりとできたと思います。
この機会に、次のことをしっかりと考えてほしいと思います。
2011年の東日本大震災で「釜石の奇跡」と呼ばれる事例がありますが知っていますか。
岩手県釜石市内の小中学生らのうち、当日学校に登校していた生徒全員が生存し、話題となったものです。
小中学生らは、地震の直後から、ひとりひとりが自分たちで考え判断して行動しました。
「津波が来るぞ、逃げるぞ」と周囲に知らせながら、保育園児のベビーカーを押し、お年寄りの手を引いて高台に向かって走り続け、全員無事に避難することができたというものです。
「常識ではあり得ないことが起きた訳では無く、訓練や防災教育の成果である。」ということで、日頃の取り組みの積み重ねだったそうです。
つまり、避難訓練をやることの意義は、1人として犠牲者を出さないようにするためです。
もし、弱肉強食の世界で、我先に助かるために弱者を押しのけて、自分が助かることだけを考えるのであれば、避難訓練なんて要らないということです。
強いものが弱いものを助け、お互いに助け合って、1人として犠牲者を出さない。そのために、万が一災害が起こったときに避難する訓練をする。それが避難訓練だということです。
以上のことを、1人1人が真剣に考えてほしいと思います。