12月14日 全校集会講話
- 公開日
- 2015/12/14
- 更新日
- 2015/12/14
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
先週話したように、冬至まであと1週間、日中時間が短くなりますが、夕方、日が暮れるのは少し遅くなってきました。その分、朝方、夜明けがまだまだ遅くなってきますので、部活動の朝練に来る人は気を付けてください。
さて、先々週の金曜日、1年生のみなさんは、地域探訪に出かけて、しっかりと校外学習をしてくれました。
2年生のみなさんは、木曜日、金曜日と、職場体験学習をしっかりとやり遂げてくれました。
校長先生も何件か見て回りましたが、店で一生懸命働く姿、幼稚園で先生になりきって子どもたちを指導している姿に、とても頼もしく思いました。
この職場体験学習は、本校が独自でやっているのではなく、文部科学省、教育委員会の指導のもとに行っています。
どういう意義があるのか分かりやすく言うと、
近年、高校・大学へ行く人が増えるにしたがって、何も考えずに、とりあえず高校・大学へ行こう、という生徒が増えてきました。
みんなが行くから、親が行けと言うから、何の目的意識もなく、高校・大学に行くので簡単に途中で退学してしまう。
高校・大学を卒業した後には、もちろん一生仕事をしなければなりませんが、何の目的もなく、とりあえず就職する。だから、働いていても自分の仕事に誇りがもてないから、また簡単に途中で会社をやめてしまう、ということが起こってきました。
そこで、そうならないために、中学生の段階から、将来の自分の職業について考える機会を与えてほしい。
早い時期から目的意識を持って、自分が一生誇りを持ってできる職業を見つけるような進路学習をしてほしい。
と、文部科学省、教育委員会は言っているのです。
つまり、自分の就きたい職業を早い発達段階から見つけて、その夢の実現に向けて頑張りなさい、ということです。
また、地域で働くことによって、自分も地域の一員であることを実感する。
自分の住んでいる町に愛着を持ち、誇りを持つ。
社会の一員となるためのルールやマナーを学ぶ。
全国学力学習状況調査の生徒質問紙の結果、本校の生徒の意識は「いじめを許さない」「学校での規律を守る」「人の気持ちの分かる人間になりたい」という面で、全国平均より大幅に良い結果がでました。
しかし、「地域の行事に参加する」「将来の夢や目標を持っている」という面で良くない結果が出ています。
1年生の皆さんも、来年、職場体験学習を行います。それまでに、さまざまな職業講話を聞き、「仕事調べ」をしてください。
3年生の皆さんは、昨年度、すでに経験しています。
今度は、自分の生き方について考える。
つまり、「自分探し」から「自分創り」に取り組んでください。
学校には、勉強ばかりではなく、なぜ行事があって、集団行動があるのか。
それは、勉強だけをしても、社会に出てやっていけないからです。
あなたが社長、店長、なら、どんな人を雇いたいですか。
きちんと挨拶ができて、まじめに仕事に取り組んで、みんなと仲良くして、困難なことが起こっても根気強く対応していくことのできる人を雇うでしょう。
将来、そういう社会人になるために、毎日の学校生活を頑張ってください。