学校日記

2月22日 全校集会講話

公開日
2016/02/22
更新日
2016/02/22

山岡校長の「雨ニモ負ケズ」

先週、2月19日(金)が、24節気の第2、「雨水」という話をしました。三寒四温を繰り返しながら、春になっていくことと思います。

昨日、多くの私立高校で、専願合格者対象の制服採寸・物品購入等が行われました。
そして、今日から、公立高校特別入学者選抜学力検査が行われています。
一般入学者選抜を受検する3年生の皆さんも、しっかりと準備をしてください。

さて、この地球上で、一番硬い物質は何でしょう?
ダイヤモンドですよね。
では、この1番硬いダイヤモンドは、何を使って削ったり磨いたりするか知っていますか?
実は、ダイヤモンドを使います。
 同じように、地球上で最も優れた頭脳を持った生き物である人間は、人間によってしか磨くことができません。
 ダイヤモンドは、原石のままでは輝きません。
 君たちも、様々な人との出会いの中で磨かれて、きらきらと光り輝く人間になってください。

ある日、電車に乗ると、部活動帰りの高校生が、大きなカバンを持って乗っていました。
車内は空いていたので、高校生たちはみんなカバンを椅子の上や足元に置き、広々と座っていました。
次の駅で、たくさんの人が乗ってくるのを見て、1人は気を利かせてカバンをひざの上に置き席を空けました。
次の1人は、乗客が乗り込んできて席が埋まって、自分たちの前に立つ人が出てきたので、あわてて、カバンをひざの上において席を空けました。
もう1人は、お年寄りの方が「すみません。カバンをどけて座らせてくれませんか」と言われてからカバンをひざの上に置いて席をゆずりました。

あなたは、どの高校生になるのでしょうか?
最初の1人は、たくさんの人が乗ってくるという周りの変化をすばやく察知して、いち早く対応しました。
次の1人は、自分の前に立つ人が出てくるという、明らかに状況が変化してから空気を読んで対応しました。
もう1人は、自分たちのおしゃべりに夢中で、周りの状況の空気が読めずに、お年寄りに言われてから、あわてて対応しました。

進化論を唱えたダーウィンが、「地球上で生き残ることができたのは、体が1番大きい生き物でもなく、力が1番強い生き物でもない。変化に対応できた生き物だけだった。」と言っています。
ぜひ、君たちは、周りの状況を読んで、自分で考え、自分で学び、自分で行動できる人間になってほしいと思います。