学校日記

11月2日(水)5限実施 避難訓練の講評

公開日
2016/11/02
更新日
2016/11/02

山岡校長の「雨ニモ負ケズ」

先日の全校集会で話した、仙台市、釜石市の中学生の活躍の切り抜きを、職員室前の掲示板に貼っておきましたが、見ましたか?

その釜石市で、2011年の東日本大震災で「釜石の奇跡」と呼ばれる事例がありました。

岩手県釜石市内の小中学生らのうち、当日学校に登校していた生徒全員が生存し、話題となったものです。

小中学生らは、地震の直後から、ひとりひとりが自分たちで考え判断して行動しました。

「津波が来るぞ、逃げるぞ」と周囲に知らせながら、保育園児のベビーカーを押し、お年寄りの手を引いて高台に向かって走り続け、全員無事に避難することができたというものです。

もし、弱肉強食の世界で、我先に助かるために弱者を押しのけて、自分が助かることだけを考えるのであれば、避難訓練なんて要らないということです。

強いものが弱いものを助け、お互いに助け合って、1人として犠牲者を出さない。そのために、万が一災害が起こったときに避難する訓練をする。それが避難訓練だということです。

先日、西保育所の幼児たちの手を引いて、4階まで津波避難する訓練をしました。
昼間は、大人も、高校生、大学生も、この街にはいません。きみたちが、活躍しなければならないという自覚を持ってください。

また、地震が起こった時のために、はきものを玄関にそろえる習慣をつけてください。電気が消えて真っ暗の中で、地震で割れたガラスが散乱している所を、はだしでは逃げることができません。
ぜひ、この機会に、ご家族と災害が起こった時の避難について話し合ってください。