12月19日(月)全校集会講話
- 公開日
- 2016/12/19
- 更新日
- 2016/12/19
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
明後日、12月21日(水)が、24節気の第22、「冬至」です。
1年で最も昼間の短い日ですが、最も日暮が早いのは、その2週間前ですので、これから少しずつ日暮が遅くなってきます。
その分、夜明けは、これからまだ遅くなってきます。
昔から、冬至には、かぼちゃを食べて、柚子湯に入る習慣があります。
諸説ありますが、かぼちゃ、つまり南瓜(なんきん)は、元々、南方から渡ってきた夏野菜で、1年で最も太陽の力が弱まる日に、皮が固く保存のきく夏野菜、かぼちゃを食べることによって、柚子湯とともに、風邪をひかないようにしたのではないかと言われています。
さて、以前に、台風に負けないように、水田の水を抜くという話をしました。覚えていますか?
つらいことに耐えて、しっかりと根を伸ばして、しっかりと自分の足で、大地に根を張って立ってほしいという話でした。
それでは、樹木は、どこに生えている樹木が強くて、家を建てるときの大黒柱として使われるか知っていますか。
山の中腹以上に生えている樹木だそうです。
山の中腹以上に生えている樹木は、夏の厳しい日差しをしっかりと浴びているうえに、台風や冬の厳しい北風にも耐えて強くたくましく育っているので、家の大黒柱など強い柱として使うそうです。
反対に、山あいの谷間で育った樹木は、水分も多く栄養分もたっぷりあり、強い日差しにも台風にも北風にも、それほどさらされていないので弱く、柱には使えず板として使うそうです。
同じように、1本の樹木の中でも、北側は北風にさらされ年輪の幅は狭くなっているので強い柱になり、南側は太陽を浴びて年輪が広がっているので板として使うそうです。
君たちも、常に自分を厳しい状況に置き、日々、心と体を鍛えてください。
3年生の、ある生徒に、どうしてその高校を進学先として選んだのか聞いたら、「学習面でも、部活動面でも、厳しいからです。」と答えました。
もし、人生の岐路に立って迷ったら、厳しい方を選びなさい。自分に厳しいことを言ってくれる人に付いていきなさい。厳しいことを言ってくれる人の方が、あなたのことを考えてくれています。
だから、懇談会で、担任の先生方は君たちに厳しいことを言うのです。
言っていただいたことを、しっかりと受け止めて、一日一日を大切に、将来の夢に向かって精一杯努力を積み重ねてください。