平成29年度 第2回 保護者進路説明会 校長挨拶
- 公開日
- 2017/11/13
- 更新日
- 2017/11/13
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
11月11日(土)10:45〜 体育館
本日は、お忙しい中を、土曜参観、そして、第2回 進路説明会にお越しいただき、ありがとうございます。
私も、土曜参観で、わが子が、どんな様子で勉強しているかを見て、ほっとしたことを思い出していました。
さて、早いもので、いよいよ11月、暦に上では「立冬」です。
いよいよ、本格的に寒くなるということですので、お子さんの体調管理には、じゅうぶん気をつけてやっていただきたいと思います。
さて、前回の6月14日の第1回進路説明会で、私の方から、いくつかのお願いをしました。
来られなかった方も、おられると思いますので、少し振り返りたいと思います。
1つ目は、お子さんに、自分が将来何をしたいか、何になりたいか、という目標を持たせていただきたい。目標ができれば子どもは変わる。夏休みに、お子さんの進路について、ゆっくりと話をしてあげてください。ということでした。していただけましたでしょうか。
2つ目は、学習環境を整えてやっていただきたい。
勉強部屋を与えてほしいとかいうのではなく、勉強を始めたらテレビを消してあげるとか、進路に向けてのモチベーションを高めてあげて欲しい。
夏休みの長丁場を有意義に過ごすか、無駄に過ごすかということが、あとあと大きく影響します。お子さんの変化を見過ごすことなく励ましてあげてほしいということでした。いかがでしたか。
3つ目は、基本的生活習慣を確立させてあげて欲しいということです。
遅刻、欠席をする、敬語を使えない、礼儀を知らない生徒・社員を、どこも欲しがりません。
まじめに一生懸命仕事する社員しか、雇ってくれません。
高校中退率が約3%、30人に1人です。その、ほとんどが高校1年生でやめてしまう。
お子さんに合った、お子さんを伸ばしてくれる高校を、学校見学や体験入学で見つけてほしいということでした。いかがでしたか。
最後に、進路決定の時期までに、歯科、耳鼻科、眼科などの治療を終えておいてください。間際になって歯が痛い、などということのないようにしてあげてください。
インフルエンザの予防接種も受けさせてあげてください。早く受けないと、もうワクチンがなくなりました、と言われます。
というような話をしました。ぜひ、実行してください。
さて、3年生の生徒たちは、部活動も引退し、いよいよ進路決定に向けて、覚悟を決めて、ラストスパートをかけなければならない時期になってきました。
しかし、保護者の方から、子どもが、なかなか受験勉強に集中してくれない、という声を聞きます。
来週からの進路懇談会で、保護者の皆様とお子さまと、学級担任の先生と、十分にお話し合いをしていただきたいと思います。
高校を決めるのではなく、お子さんの今後の人生を、どう生きるかという話し合いをしていただきたい。だから、高校への進学相談会ではなく、進路、「進む道」懇談会なのです。
平成32年度から、いよいよ大学入試システムが大きく変わります。
これまでの、知識量を増やすことに主眼を置いた教育、知識の暗記・再生を、1点刻みに評価する入学者選抜ではなく、「実社会で生き抜く力」が問われるということです。
つまり、ある事柄を知っているだけでなく、実社会、実生活の中で、学んだ知識を生かして、自ら課題を発見し、主体的に、共同的に探究し、その成果を表現することができるようにならなければなりません。
「知識の暗記を問う。」から「変化する社会を生き抜くため、自ら主体的に学ぶ力をつける。」に変わります。
また、企業が学生に求めている力は、「自分の考えを表現する力」なのに対して、いまだに大学が学生に求めている力は、「専門分野の研究」だそうです。
そのことから、課題の発見、解決に向けた、主体的、共同的な学び、つまり、新聞等で聞いたことがあると思いますが、「アクティブ・ラーニング」への転換がはかられていくということです。
第1回進路説明会でも申しあげたが、私も3人の息子の子育てを経験しました。
次男が、長男と同じ高校に行けませんでしたが、その高校で、上位にいることにより大学への推薦を頂けました。
ギリギリで入って、下位にいると推薦も貰えず、失敗していたと思います。どちらが、将来的に得か、考えてほしいと思います。無理をさせず、自分に合った高校に行かせる方が、力を発揮できると思います。
わが子も塾に行かせたが、最後の判断は、自分でさせてください。
公立高等学校の入学試験のシステムも大幅に変わりました。
私学無償化といっても、4月当初には、お金はでません。まず払わなければなりません。10月に在籍していなければ出ません。
と言ったことも含めて、このあと、進路指導の先生方より詳しく説明がありますので、お聞きいただき、分からないことは、ご遠慮なくご質問いただきたいと思います。