学校日記

12月25日(月)終業式講話

公開日
2017/12/25
更新日
2017/12/25

山岡校長の「雨ニモ負ケズ」

この2学期のあいだ、体育大会、文化発表会、創立70周年記念式典を始め、様々な行事、学校生活に、よくがんばりました。

しかし、懇談会で、それぞれ、担任の先生から課題をいただいたと思います。
いつも言うように、どうせ無理というネガティブ思考ではなく、ポジティブ・シンキングで乗り越えていってください。

「一生やり通す仕事を見つけた人は、それ以上の幸せを見つける必要はない」と言われるくらい、自分に合った仕事を見つけることは素晴らしいことです。
自分にとっての一生の仕事は何か?
それを見つけるためには、待っていても見つかりません。
毎日、「しなければならないことを一生懸命する」中で見つかるものです。
今を真剣に生きないで、一生の仕事を見つけることはできません。

野村克也さんを知っていますか?
選手としては南海ホークスで戦後初の三冠王となり、ヤクルト、阪神、楽天の監督を歴任した名監督です。
野村監督は、昭和10年、京都府竹野郡網野町という小さな町に生まれました。
2歳の時に父親が戦死し、母親も病弱なため、父親の友人宅に預けられ、小学校3年生から新聞配達をするというご苦労をされたそうです。
母親に楽をさせてやりたいとプロ野球選手をめざして、京都府立峰山高校に進学しましたが、野球部は強くなく廃部寸前だったそうです。
高校3年生の秋に、新聞で南海ホークスの入団テストの記事を見つけて、顧問の先生に汽車賃を借りて、大阪まで受けに行き、なんとか合格しましたが、テスト生から一軍に昇格することはまずないと言われたそうです。
それでも、可能性はゼロではないはずだと思い、他の選手が遊びに行く中、ひたすら寮で素振りをしていたそうです。
頑張れたのは、「一生懸命やって、それでもクビになったのなら、自分に素質がなかったと諦めるしかない。後悔だけはしたくない」という強い信念だけだったと言います。
実際に、野村監督よりもずっと才能があったのに、やめていく選手がたくさんいたそうです。
彼らはみんな、「もっと頑張っておけばよかった。」と言って去って行ったそうです。

この冬休み、新しい年を迎えるにあたり、来年1年を真剣に生きる決意をしてください。
そして、自分の中にある才能を見つけ、それを生かせる仕事を見つけ出して、幸せをつかんでください。

3年生のみなさん、大切な冬休み、体調管理に気を付けて、しっかりと頑張ってください。