6月11日(月)全校集会講話
- 公開日
- 2018/06/11
- 更新日
- 2018/06/11
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
先週末に、1年生の一泊移住も無事に終了しました。
これで、3学年とも校外学習を無事に事故なく終えることができました。
これは、みなさんが自分のことだけ考えるのではなく、周りのみんなのことを考えたからこそ、事故なく無事に終えることができたんだと思います。
1年生の一泊移住では課題もありましたが、リーダーが育ってきたことと、人に親切にする姿が多くみられたことがよかったと思います。
「情けは人の為ならず」ということわざを知っていますか?
「情けは人のためにならない」という意味ではなく、「情けは人のためだけではなく、自分のためである」という意味です。
大阪大学大学院 人間科学研究科が、このことを、幼稚園の園児たちを長期間にわたって観察することにより、科学的に実証しました。
その論文によると、「他の園児に対して親切にしている園児自身が、実は、最もクラスの中で他の園児たちから親切にされている。観察していると、その園児が行った親切行動の、12倍も他の園児たちから親切にされていた」そうです。
みかえりを期待してするのはよくありませんが、周りの人たちに親切にしてください。
また、なかには私は「人に親切にしているけど、人からは親切にしてもらっていない」と思っている人がいるかもしれません。
このことについても、アメリカの心理学者が、400名の大学生に「人に親切にしてあげたこと」と「人に親切にしてもらったこと」を、それぞれ書き出させるという検証を行いました。
すると、その割合は、35対1だったそうです。
つまり、人間は「自分が人に親切にしてあげたこと」を「人に親切にしてもらったこと」の35倍も多く記憶していたというのです。
ということは「自分は人から親切にされていない」と思っている人も、実は周りの人から、その人の思っている35倍は親切にされているということです。
5月7日の全校集会で話した「いじめについて考える日」の講話の通り、いじめのない、みんながみんなに優しく親切にできる学校を、みんなでつくっていきましょう。