第72回卒業証書授与式
- 公開日
- 2019/03/14
- 更新日
- 2019/03/14
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
式辞
日一日と暖かさが増し、校庭の桜の木々のつぼみも膨らみ始めました。
春の息吹を感じる今日の佳き日に、本校第72期卒業生として巣立つ102名のみなさん、心よりご卒業おめでとうございます。
今、一人一人に卒業証書を授与しました。
その卒業証書を手にすることができたのは、皆さんの努力はもちろんですが、ご家族や多くの人たちのお力添えと愛情があったことを忘れないでください。
この卒業式が終わったら、心を込めて、それらの方々に感謝の気持ちを、自分の言葉で伝えてほしいと思います。
また、本日ここに、本校第72回卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、ご来賓のみなさま方におかれましては、公私何かとご多用の中、早朝より多数、ご臨席を賜り誠にありがとうございます。高いところからではございますが、心よりお礼申しあげます。
さて、卒業生のみなさん。今、3年間の様々な思い出が、皆さんの心の中をめぐっていることでしょう。
君たちは、創立70周年を機に一新した制服を、初めて3年間身に付けて卒業する、思い出深い学年です。
1年生の一泊移住で、白崎青少年の家へ行き、共に過ごした2日間が懐かしく思い出されます。
その後、この3年間、遠足や修学旅行、水泳大会、体育大会、文化発表会、合唱コンクールなど、たくさんの思い出を作ってきました。
なかでも、修学旅行は、一生忘れることのできないほど、素晴らしい3日間でした。
大自然の中での、ラフティング、バーベキュー、西中学校の、君たちのためだけに打ち上げていただいた花火大会、流しそうめん、太平洋の大海原でのホエールウオッチング、カツオのたたきづくり体験、豪華なホテルでの食べきれないほどの贅沢な食事、そして、時間を忘れて盛りあがった、ホテルでのスタンツ大会など、君たち一人一人の輝く姿が、今も目に浮かびます。
そして、なにより、時間を守り、大きな声であいさつをする、けじめのついた集団行動により、四国中の、どの施設の方々からも、お褒めの言葉をいただきました。
体育大会では、すべての競技に全力を尽くし、1、2年生に模範を示してくれました。
集団演技「麦の唄」においては、その、一糸乱れぬ、真剣な演技に、1・2年生に範を示してくれました。
72期生の合言葉は「全力」、その言葉通りの、素晴らしい団結力を見ることができました。
文化発表会においては、クラスを越えて、学年の総力を結集して取り組みました。
完成度の高い学年劇「魔術」、そして、展示作品「クジラ」の立体アート、モザイク画「ALL OUT」の素晴らしい出来栄えに驚きました。
それぞれが、自分の役割を、責任感を持って果たした成果が、みごとに表れていました。
全員合唱「空高く」では、涙をこらえきれない保護者の方々、先生方の姿がありました。
部活動においても、日々の努力を怠らず、運動部、文化部とも、数々の成果を収め、大阪市立西中学校の名を、輝かせてくれました。
各教科においても、外部のコンテストなどに、数多く入賞し、部活動とともに、毎週のように、全校集会で、賞状の伝達をさせてもらえたことは、最高の喜びであり、誇りです。
とりわけ、バレーボール部が、「第9回湘南藤沢カップ全国中学校ビーチバレー大会」において全国優勝し、市長表彰を授与されたことは栄誉の極みです。
また、生徒会活動においても、さまざまな取り組みを、自主的に行ってくれました。
これらはすべて、よき伝統として、後輩たちに、引き継がれていくことでしょう。
そして、何よりも、君たちは、日々の授業に、まじめに取り組みました。
進路決定にも、真摯に、前向きに、取り組み、厳しい受験に、立ち向かってきました。
校長面接で、君たち一人ひとりと、触れ合うことができましたが、その真剣な眼差しには、強い決意がみなぎっていました。
さて、卒業文集にも載せましたが、人生において成功を収める決め手は何でしょうか?知能や才能、経済力や運などでしょうか?
ある心理学者が多くの研究から導き出した答えは、「やり抜く力」だそうです。
学生たちが、どのくらい頑張って走り続けることができるか実験したところ、速くなくても、自分の運動能力に応じて、がんばって走り続けることができた人は、人生において成功していったそうです。
また、4歳児の目の前にお菓子を置いて、「食べてもいい」と言うまでがまんできた子どもは、知能や保護者の経済力に関わらず、その後の人生において成功していったそうです。
つまり、人生を左右するのは能力ではなく、我慢すること、努力することだということです。
成功を手に入れるために必要なのは、特別な才能でもなく幸運でもなく、「やり抜く力」を持って努力することなのです。我慢して努力を続けることが成功の秘訣なのです。
特に、子どもの頃につらいことを乗り越える体験をすると、大人になっても「やり抜く力」を発揮するそうです。
そうは言っても、「どうせ僕なんか、どうせ私なんか、頑張っても・・・。」と思っている人もいるかもしれません。
たしかに勉強の苦手な人、運動の苦手な人はいると思います。しかし、努力することによって必ず伸びます。
あるマラソンのコーチが、「3カ月練習すれば、ほとんどの人がフルマラソンを走れるようになる。」「今の段階であなたがフルマラソンを走れないのは、あなたに能力がないからではなく、まだ練習していないからだけなんです。」と言っていました。
かといって、努力をすれば、だれでもがオリンピックのマラソンで金メダルを取れるわけではありません。
しかし、自分なりに能力を伸ばすことができれば、その経験が自信につながり、成長でき、それが人生を豊かにします。
「やり抜く力」をつけて、自分の成長を感じることができれば、一度や二度の失敗にくじけなくなります。チャレンジし続ける力が付いてきます。
かっこをつけるよりも、努力を続けるようになります。
他人の成功をうらやましがるだけでなく、自分の頑張りの源にすることができます。
「やり抜く力」をつけて、学習も運動も、しっかりがんばりましょう。
進路先においても、目の前の小さなことでも、飽きずに、諦めずに、やり抜く体験を積み重ね、「やり抜く力」をつけていってください。
最後になりましたが、保護者のみなさま、本日は、お子さまのご卒業、心よりおめでとうございます。
惜しみなく愛情を注いで育ててこられたお子さまが、ここにめでたく卒業式を迎えられ、そのお喜びは、言葉に尽くせぬものがあるのではないかと存じます。
心より、お祝い申しあげます。
3年間、本校の教育活動に、ご支援、ご協力を頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、我々教職員一同、力を合わせて、まじめに頑張る生徒が、生き生きと活躍でき、正しく評価される学校、安全で、安心して「生きる力」を身に付けることのできる学校を目指してまいりますので、末永く、西中学校に、お力添えをいただきますよう、お願い申しあげます。
ご来賓の皆さま方、子ども達は、今後も地域の中で育って参ります。
地域社会の一員として、時には厳しく、時には温かく、見守っていただき、ご指導くださいますよう、お願い申しあげます。
今後、より一層、西中学校にお力添えをいただきますようお願い申しあげ、私の式辞といたします。
平成31年3月14日
大阪市立西中学校
校長 山岡 良知