1.17 忘れられない言葉
- 公開日
- 2021/01/17
- 更新日
- 2021/01/18
校長先生の“夢”ブログ
1月17日…。
その日私たちは、過去にない体験をしました。
阪神淡路大震災です。
当時、私(校長)はボランティアで被災地をまわりました。救援物資を運んだり、瓦礫から家財道具を運び出したり…。
ある家で冷蔵庫を運び出した時、その家主に言われた忘れられない言葉があります。
「お前らは偽善者。どうせ俺らの気持ちなんてわかりっこないやろ」…と。
その言葉を聞いたとき、私は初めて「自分はその方の立場になって考えていたのか」を自分に問いかけました。
ひと通りの作業が終わった後、その方は私に言いました。
「さっきは言い過ぎた。悪かった。どうしようもない気持ちをおさえきれへんかったんや。でも・・・・ ほんまにうれしかった。ありがとう…」
その目には涙が浮かんでいました。
その人の発言の裏にあったもの。
人はそもそも弱いもの。弱音も吐いてしまう。
でも最後に「ありがとう」と言える勇気。
自分にはそれができるだろうか・・・。
どんなことも「自分のこと」として考えると、光がさしこむのかもしれない。
いろんなことを他人任せにせず、「自分のこと」として思考・実行すること。
『思考・実行・健康』
本校の校訓をあらためて考えさせられた1月17日…。