〜ハチドリのひとしずく〜 2学期終業式 校長講話
- 公開日
- 2021/12/24
- 更新日
- 2021/12/24
校長先生の“夢”ブログ
久しぶりに1年生から9年生までが揃いました。
うれしいですね。
今年もいろんな場面でみんなの成長を感じました。
一方で「もっとがんばってほしいな」と思うこともありました。
公園や飲食店でのマナーは守れている?
コロナ感染症対策への意識は大丈夫?
すべての行動は“自分自身が決めていく”必要があるのです。
今日は『第1の習慣 自分で考えて行動する』について考えましょう。
ある短い物語を紹介します。
自分が“ハチドリ”だったら…
自分が“ほかの動物”だったら…
いろんな視点で物語をきいてほしいと思います。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
森が燃えていました
森の生き物たちは われさきにと逃げていきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは 行ったり来たり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは 火の上に落としていきます
動物たちはそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」と笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
ご紹介したこの短い物語には大きなメッセージが込められています。
クリキンディはハチドリという小さな体ながら大きな勇気をもっているように感じられます。
そして他の動物たちは臆病者で、自分さえよければいいといった卑怯者のように感じられます。
でも、動物たちが火事を消そうともせずに逃げ出してしまった本当の理由は 何だったのでしょうか・・・?
大きな体で力持ちのクマは幼い子グマを守るために避難したのかもしれません。
足の速いジャガーは後ろ足を使って火に砂をかけることに気づかなかっただけかもしれません。
雨を呼ぶことの出来る”雨ふり鳥”は自分たちの降らせる雨が火を消すことができる事を知らなかったのかもしれません。
クリキンディは伝えてくれているのです。
他の人を非難したり、怒りや惜しみや妬みに身を任せる暇があったら 自分の出来ること、自分にも出来ることを淡々とやっていこうよ と。
※中略
私たち一人一人は ちいさなハチドリの力に過ぎないかもしれませんが、 この無力感やあきらめを吹き払い、しっかりと目を開き 問題と向き合い、 「わたしにできること」について考え、行動し、それらを積み重ねてゆくことができるとしたら 燃えている森の「火」を消す力にだってなれるかもしれません。
さて、物語の中のあの森は その後 どうなったのでしょう?
燃え尽きて なくなってしまったのでしょうか? それとも・・・・・
さぁ この物語の続きは あなた自身が描いてください。
ステキな年末年始をお過ごしください。
※2学期終業式 校長講話より抜粋