中学校全校集会 校長講話
- 公開日
- 2022/06/20
- 更新日
- 2022/06/20
学校日誌
ここに一枚の布を用意しました。例えばこれが皆さんの身体だとします。頭が痛い時、歯が痛い時、足が痛い時、そこだけが痛いのに何をするのも嫌になったりしませんか。ほら布の一部を引っ張ったら全体がそちらに行くように。
例えば今朝、家を出るときに嫌なことがあったとすると、登校して友達と話していても何だか嫌な気持ちが残ってたりしませんか。
ひとりの人だからですよね。一つのかたまりだからです。これを集団というかたまりだと考えてみてください。
誰かが面白いことを言う、クラス全体が明るくなって楽しい雰囲気になる。誰かが誰かを馬鹿にしたり、誰がと誰かが喧嘩する。するとクラス全体がなんか嫌な気持ちになる。これはクラスという一つのかたまりだからです。一人ひとりが必ずそのかたまりに何らかの影響力を持っているんです。
先々週の運動会。予行では正直ちょっと不安でした。ほとんどの人が真面目にちゃんと練習していました。午後からの準備も多くの人がテキパキと動いてくれてスムーズに出来ました。でもそこにもちゃんとしない人が居たり、入場行進でも話し声が聞こえたりしていましたからね。
運動会当日、まずは開会式、胸を張ってしっかり前を向いて行進している多くの人を僕は朝礼台の上から見ていて「今日はいける」と思いました。やはり練習でちゃんとやってない人は自分では出来ているつもりだったのでしょうが出来てなかったのも事実でした。
全力で参加する皆さんの姿はグラウンド全体を盛り上げ、ふざけた面白さではない本当の意味での面白さの感じられた運動会になりましたよね。
誰かが真面目に取り組む、それに一人ひとりが影響されてどんどん盛り上がっていく。自分が懸命に取り組むことで必ず誰かが懸命に真剣に参加する。これこそ一つのかたまり「集団」「日本橋小中一貫校」なんです。
普段の教室での授業に参加する、学習に取り組むのも一緒です。
令和4年6月20日 中学校全校集会 校長講話