（校長先生のお話）
　毎年、美津島中学校では１年生で職業講話を行っています。少し前になりましたが、今年も１年生で９業種の方々にきていただき職業講話を行いました。今日は、「働く」ということについて考えてみます。
　人は、なぜ「働く」のでしょうか？
　一つ目は、お金を稼ぐためです。今は、保護者の方々の稼いだお金で生活している君たちも、いずれは自分の力で生活し、家族を養っていく必要があります。
　二つ目は、自分の幸せのためです。職業講話でもお話があったように自分が「働く」ことで、売り上げが伸びて会社が大きくなったり、社会の問題を解決したり、人から感謝されたりしたときの達成感や充実感や喜びなどを感じることができます。これらは、自分をとても幸せな気分にさせてくれます。
　三つ目は、他人（ひと）の幸せのためです。「働く」いう漢字は「人」という文字と「動く」という文字から成り立っていることがわかります。これは、「働く」ということが「人」が「動く」ことで成り立っていることを意味します。また、「はたらく」は「傍（はた）」を「楽（らく）」にするという意味もあるそうです。二つを合わせると、人が周囲の人のために動くことが「働く」ということになります。自分１人の力で生きているという人は世界中を探しても、ほぼいないでしょう。世界は、世界中の人たちが、会ったこともない人たちのために働くことで互いに支えあいながら生活できているのです。
ぜひ、君たちも「働く」ことで自分も幸せに、他人（ひと）も幸せにする大人になってください。