学校日記

12/23 終業式

公開日
2025/12/23
更新日
2025/12/23

校長より

 4限目に、体育館で終業式を行いました。

 終業式では、校長講話をはじめ、生徒指導主事からの話、各種表彰に伴う賞状の伝達を行いました。

 生徒指導主事からは、休業中の生活や安全面についての注意が伝えられました。

 最後に、生徒会より、1月8日から改定される運動靴のルールについて説明がありました。生徒たちは内容を真剣に聞き、新しいルールへの理解を深めていました。


 学期の節目として、気持ちを新たにする終業式となりました。


       校長講話(要約)

 みなさん自身にとって、2025年はどんな一年だったでしょうか。

 行事や部活動、勉強、人間関係など、うまくいったこともあれば、思うようにいかなかったこともあったはずです。その一つ一つが、みなさんの一年であり、みなさんの成長の足あとです。年度末のこの時期に、自分の生活や言動などをしっかりと振り返ってみてください。

 できなかったこと、悔しかったことの中にも、必ず次につながるヒントがあります。大切なのは、「失敗しないこと」ではありません。うまくいかなかった出来事から、何を学び、次にどう生かすかです。そこにこそ、本当の成長があると思います。

 今日は、そんな一年の終わりに、紹介したい人がいます。将棋の棋士、藤井 聡太さんです。藤井さんは、21歳で将棋の8つのタイトルすべてを制覇し、八冠を達成しました。現役棋士として頂点に立ち、現在23歳となった今も、なお六冠のタイトルを保持し続けています。

 そんな藤井さんが17歳の時、あるイベントで、藤井さんを含む棋士たちに次のような質問が投げかけられたそうです。「もし将棋の神様に、一つだけ願いをかなえてもらえるとしたら、何をお願いしますか。」

 多くの棋士は、「すべての対局で勝たせてほしい」、「もっとメンタルを強くしてほしい」、「80歳まで棋士を続けさせてほしい」といった願いを口にしたそうです。

 藤井 聡太さんは、こう答えました。

「せっかく将棋の神様がいるのなら、一局お手合わせをお願いしたいです。」

 この言葉を聞いて、先生は「すごいな」と思いました。「勝たせてほしい」と願うのではなく、もっと強い相手と勝負をしたい。自分をさらに高めたい。そんな思いが、この一言に表れています。

 また、勝ち負けだけにとらわれず、勝ちも負けもあるものとして受け止め、謙虚に将棋と向き合っている姿勢が伝わってきます。

 藤井さんは、自分の努力によって今の位置にたどり着いたことをよく理解しています。だからこそ、これから先も努力によって、さらに強くなろうとしているのです。

 私たちはつい「できれば、努力しなくても結果が出たらいいな」と思いがちです。だからこそ、先生も藤井聡太さんの考え方を見習う必要があると感じました。

 夢や目標は、誰かが与えてくれるものではありません。努力を積み重ねることで、少しずつ近づいていくものです。そして、自分で努力を続けることができる人には、よい運も巡ってくる。先生はそう思います。

 茨田中学校のみなさん、2026年は、みなさん一人一人が努力を重ね、今の自分より、さらに大きく成長できる1年にしていきましょう。