学校日記

3月5日(木) 朝のあいさつ

公開日
2020/03/05
更新日
2020/03/05

お知らせ

おはようございます。 

 昨日は、公立高校一般選抜の一斉出願を実施しました。担任の先生と懇談のうえこれから出願する生徒もいます。最後までしっかり考えて出願してください。

遠藤周作『勇気ある言葉』より
ジャズ界の第一人者、渡辺貞夫と遠藤周作の対談。(昭和の時代)

 当時、中学生の渡辺貞夫は、ジャズに夢中になり、様々な楽器をいじりはじめたのだという。当時、学ぶべき師がいなかったので、独学だったそうだ。レコードをすりきれるまで聞き、きわだった演奏者が演奏していることを聞くと、冬でも外にたって音を研究したと渡辺氏は語っていた。苦労してお金を貯め、クラリネットを買ったよろこび、ジャズだけではなく、クラシックのフルートも勉強して、それを役に立てた話、ことごとく面白かった。好きこそ物の上手なれという言葉があるが、渡辺氏の話を聞くとジャズが好きで好きでたまらないという感じがする。現代は、渡辺氏たちのような独学時代はさった。学校もあるし、たやすく留学もできる。海外の一流ジャズ演奏家者がくるから、冬の日、外にたって、きわだった演奏者の音を盗み聞きする必要もないであろう。
「じゃ、今の若い人たちとあなたたちとどちらが幸せだと思いますか」と私(遠藤周作)は聞いた。渡辺氏はすぐ、「私たちのほうが幸せだったと思います」
 若い人たちは技術的にはうまい。しかし、何かが欠けているという。その何かとはジャズが好きで好きでたまならない心情である。

 高校生のとき読んだ、狐狸庵先生こと遠藤周作の『勇気ある言葉』の一部です。昭和の時代の話ですが、平成の時代も令和の時代も、何か一つのことに熱中している若者は、たくさんいます。時代が変わっても大切なことは同じです。技術以上に勝る情熱を、緑中学校のみなさんも持って欲しいと思います。


「いっしーカード」です。

「真剣だと知恵がでる 中途半端だと言い訳がでる」