2年 平和学習
- 公開日
- 2017/02/03
- 更新日
- 2017/02/03
できごと
2月3日(金)、5・6限目を使い、2年生の平和学習を行いました。
9歳(小学校3年生)の時に爆心地からわずか1.2kmしか離れていない小学校で被爆し、重傷を負いながらも奇跡的に助かった飯田清和さんをお招きし、当時の体験などを語っていただきました。
戦争に至るまでの経緯についてのお話の時は落ち着きがなかった生徒たちでしたが、すぐ近くに原爆が落とされ、崩れかけた柱が飯田さんを直撃しそうになったり、爆風で飛ばされた校舎の屋根が1・2年生を押しつぶしたり、また、その後の広島市内の惨状など、生々しい体験談を語られると、生徒たちは真剣に聞き入っていました。
飯田さんは語りました。「志願して出征した父が南太平洋で戦死し、悔しさと悲しさだけが残った。戦争は決して美しいものではない。一つしかない自分の命、一度しかない人生を大切に生きてほしい。そして、戦争の無い、美しい日本を守ってほしい」と。
また、お話の始めに力強く挨拶をされ、人生において挨拶は非常に大切であるということ、人は足元から見られるため、靴を脱いだら必ず揃えること、年老いてから入れ歯になって後悔しないよう必ず歯を磨くことなど、これからの人生において大切なことも教わりました。
そして、被爆後お母様と再会され時に開口一番「学校に教科書を取りに行きなさい!」と言われ、負傷した足を引きずりながらも400m離れた学校へ取りに帰り、散乱した筆記用具と教科書を拾い集めた経験から、物を大切にしてほしいということ、さらには、放射能がうつるなど自身が受けた差別から、もし原発事故のあった福島から避難されてきた方がいて、そのような目に遭っている姿を目にしたら、決してうつることはないと言って守ってあげてほしいと訴えられました。
生徒にとっても、我々教職員にとっても、大変有意義な時間でした。