現在、高速船「レインボージェット」にて隠岐の島へ移動中
- 公開日
- 2025/06/11
- 更新日
- 2025/06/11
お知らせ
— 自律型学習者育成のためのフィールドベースド・エデュケーション実践報告 —
本校3年生は現在、七類港を出港し、高速船「レインボージェット」にて隠岐の島町へ移動中です。
この学習行程は、文部科学省が推進する「主体的・対話的で深い学び」の具現化を意図した探究学習の一環として計画されています。特に、本校では1年次より縦断的に取り組んできた探究型学習の総括的実践として、本修学旅行を位置づけております。
【隠岐諸島という“学びのプラットフォーム”】
隠岐の島町は、日本ジオパークにも指定される特殊地形と複合生態系を有する地域であり、地理学・環境科学・地域社会学といった多領域にわたる学術的探究対象を提供しています。
この地域で行うフィールドワークを通じて、以下のような学習目標の達成を期待しています。
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*地域課題の現地観察と仮説検証*
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*行政機関との対話を通じた実践的社会参画体験*
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*観光・定住促進に関する仮説的提案の構築と発信*
【海上移動中の視座】
現在生徒たちが乗船する海域は、対馬暖流とリマン寒流が交差する生物多様性に富んだ水域であり、自然環境への理解を深める観点からも教育的意義があります。
海面に目を向ければ、無数の事象が“問いの起点”として機能します。
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なぜこの海域にこれほど多くの生物が存在するのか
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地理的孤立と文化的多様性の関係性は何か
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小さな島が持つ観光資源としての価値の特性とは
この“移動”そのものが、単なる移動ではなく、*学びの布石となる知的刺激の機会*です。
教育とは、知識を得ることではなく、世界を問い直す力を育てること。
そしてその力を社会に向けて表現する場こそが、今、生徒たちが向かう隠岐の島なのです。
今後の活動についても、随時報告いたします。
本投稿をご覧の皆さまには、ぜひ本校の教育活動へのご理解とご関心を賜れますようお願い申し上げます。