駅鈴が鳴らす、“つなぐ”という価値
- 公開日
- 2025/06/11
- 更新日
- 2025/06/11
お知らせ
ただいま、生徒たちは*億岐家で「駅鈴(えきれい)」を見学*しました。
駅鈴とは、律令時代に中央からの使者が通行する際、
その権威と通行許可を証明するために携帯していた「鳴り物」です。
音で自らの存在を知らせ、道中の宿駅でスムーズな対応を得るための道具でした。
が、生徒たちは単なる歴史的遺物としてではなく、*「コミュニケーションのシンボル」として受け取っていました。*
現代に置き換えるなら、駅鈴は「信頼を音にしたメディア」。
相手との関係性を築く“通行証”でもあり、“礼節”でもありました。
「自分の思いや立場を、相手にちゃんと伝えるって、
昔から“音”じゃなくても“ことば”でやらなあかんってことやな…」
そんな感想をぽつりと漏らす生徒の言葉には、
歴史からの学びが、確かに“今”につながっていました。
*駅鈴の音が伝えていたのは、距離ではなく“信頼”。*
この道具を通して、生徒たちは「伝える」という行為の本質に触れました。