離島医療の“現在地”を歩く。隠岐病院フィールドワーク
- 公開日
- 2025/06/12
- 更新日
- 2025/06/12
お知らせ
医療従事者コースの生徒たちは、隠岐病院を訪れ、離島における地域医療の構造と課題について実地調査を行いました。
都市部の病院とは異なり、隠岐病院には「診療科の垣根を越える総合性」や「緊急搬送までの判断の重み」といった、離島ならではの医療の特性が存在します。医療資源の制約がある環境下で、いかにして住民の命と生活を支えているのか?この問いに対し、生徒たちは真摯に耳を傾け、時に鋭い質問を投げかけていました。
ある生徒は、こう語りました。
*「医師の仕事は診ることだけじゃない。離島では“地域そのもの”と向き合う力が問われるんですね」*
この言葉に、教員一同、深く頷くしかありませんでした。
医学的知識の習得だけでは到達できない“人間力”の重要性に気づいたこのフィールドワークは、まさに“教科書を閉じて、地域に学ぶ”時間でした。
今後、彼らが目指す未来の「医療」が、この島の現実から生まれた“問い”によって、より強く、より優しく育まれていくことでしょう。