学校日記

朝の光に映える選択の美学

公開日
2025/06/13
更新日
2025/06/13

お知らせ

朝の清澄な空気に包まれながら、生徒たちは静かに朝食会場へと足を運びました。空腹に任せて突き進むのではなく、どこか凛とした表情さえ浮かべながら。それは、ただの食事ではなく、選択という行為を通して“自分と向き合う時間”のようにも感じられました。

本日の朝食は、クラスごとのバイキング形式。和洋の境界線をやすやすと超えて並ぶ料理たちは、まるで「君の朝を、どのように整える?」と問いかけているかのよう。ごはん、味噌汁、温泉たまごが整然と並ぶ一角の隣では、クロワッサンやサラダが彩りを添えています。

ある生徒は、味噌汁の湯気の向こうにごはんの白さを引き立たせ、静かな朝のリズムに身を任せていました。一方で、別の生徒は洋食プレートを美しく仕立て、まるで小さなビストロのような一皿を完成させていました。

「自分で選ぶ」「自分で決める」この旅が通底して伝えている姿勢は、食の場面にも通じています。何を選び、どれだけ取るか。誰かと譲り合いながら、どう一日のリズムを作るか。その全てが、“今ここ”の彼らの成熟をそっと物語っていました。