別れは静かに、心に深く
- 公開日
- 2025/06/13
- 更新日
- 2025/06/13
お知らせ
旅には終わりがある。それを知っているからこそ、最後の一瞬までが、何よりも輝きを放ちます。
たった今、生徒たちは滞在先であるホテルと静かに別れを告げました。3組と5組は2日間、1・2・4組は1日という時間でしたが、その密度においては甲乙つけがたい“濃さ”が宿っていました。
隠岐の島町の方々は、私たちをただ迎え入れてくださったのではありません。一人ひとりの存在を、まるで古くからの知己のように扱い、自然体のままの温かさで包み込んでくださいました。
「人の優しさは、どこにいても変わらない」。そう語った生徒もいました。しかし、隠岐の島町の方々のまなざしと語りかけには、どこか特別な静けさと深みがありました。それは、自然と共に生きる人々だけが持つ“芯の温もり”なのかもしれません。
帰り際、名残惜しさに足取りの遅くなる生徒たちの背中に、「また、おいで」と柔らかく手を振ってくださった島の方々。その光景は、きっと心の奥に刻まれ、ふとした時に思い出される“原風景”として生徒たちの中で生き続けるでしょう。
「また島に来たい」そう思っている生徒が、一人でも多くいることを、私たちもまた願ってやみません。