地域紹介「紀州街道」3 霰(あられ)松原付近
- 公開日
- 2016/05/15
- 更新日
- 2016/05/15
できごと
紀州街道沿いの、本校最寄駅「安立町」の西側に霰(あられ)松原公園があります。
ここは、昔、白砂青松の松林が続く海岸で、
「霰打つ—住吉(すみのえ)の弟日娘(おとひをとめ)と見れど飽かぬかも(あられ松原は、住吉の弟日娘と一緒に見て、見飽きることがない)」
と万葉集にも歌われた景勝地でした。
現在は、公園になっていて、その歌碑が建っています。
*住之江区役所資料から
【場所】安立2-11
【交通】阪堺線「安立町」下車南西約100m
この付近は江戸時代中期まで、海岸線であった。そして白砂青松の名勝地で、松風が霰(あられ)を吹きつけるように響いたのでこの名があるという。その有様は万葉集にも収録されているが、江戸時代に入って大和川付け替え工事などで、海岸線が移動し景観が一変してしまった。
碑の前の道は紀州街道で、高麗橋東詰の里程元標を起点に、堺筋を南下和歌山に至っている。
この付近は街道の面影をよく残しており、新しく街道名の入った道しるべが建てられるなど、歴史の顕彰が行われている。