学校日記

『校長室のひとりごと』NO.150

公開日
2019/03/12
更新日
2019/03/12

校長室コラム

 3/11を心静かに過ごすことができました。
 一つは公立高校一般入試受験日で、本校からも多くの3年生が試練に立ち向かってきてくれました。受験に関するトラブルは一切なく、持てる力を100%発揮してくれたのではないかと思っています。19日の結果発表が楽しみです。

 もう一つは東日本大震災8年忌。震災のあった年から赴任した中学校で、『いのちの大切さ』『人と人との関わり』を主眼とした防災教育を人権防災教育と名付けて取り入れた4年間。教職員の頑張っていく後姿とともに、それに食らいつくような子どもたち(子ども防災プロジェクトチーム)。そしてそれに引きずられるように学校全体の子どもたちの自尊感情が、年を追う毎に高くなっていくことを体験し、感動させてもらいました。
 
 本校に赴任してからは、元気UP事業が行なってくれていた防災教育とタイアップした形で進め、地域の力強さに十分協力できる子どもたちの育成(『防災ALT』)を目指し取組み、ここでも地域や教職員の力により一定の成果も得ることになってきました。
 今後、本校で行う防災教育は『より高みを目指した防災教育』として学校の取組三本柱【キャリア教育・防災教育・異学年交流団活動】として位置付けられ、いく末は地域の拠点『防災ハブ校』として進められていくと期待しています。

 3/11を利用したと言われれば、亡くなられた方々やご遺族の方々、被災した方々などに申し訳ないという気持ちもどこかにあります。そして『復興未だ道半ば』にいち早い支援を!と切に願うところですが、お蔭で遠く離れた大阪でも東日本を身近に感じ、災害に対して様々な事を学べるきっかけをいただいとことに感謝するばかりです。
 
 3/11は、自分の教育観を大きく変える出来事でもありました。私自身も成長させてくれ、人の繋がりの大切さを再認識させてくれたと感じています。
 3/11は8年間を振り返る日にもなり、心静かに過ごすことができたことに改めて感謝する日にもなりました。