『校長室のひとりごと』NO.151
- 公開日
- 2019/03/14
- 更新日
- 2019/03/14
校長室コラム
『第50回 卒業証書授与式』を厳粛且つ盛大に執り行うことができました。今年の式典は『創立50周年記念事業』を締めくくるうえでも大切なものであり、全体を通して『式典の美しさ』のようなものも醸し出されたようにも感じました。
式に参加されていた来賓や保護者からも、過分なお褒めのお言葉も多くいただいたこともご紹介しておきます。
【校長式辞を掲載します。】
一雨毎に寒さも和らぎ、少しずつ少しずつ春を感じさせるような、そんな時期になってまいりました。新しい門出に大きな期待を膨らませる、そんな季節の到来です。
本日このよき日、第50回卒業証書授与式を挙行致しましたところ、早朝より多くのご来賓のご臨席を賜り、錦上華を添えていただきましたこと、高い所からではございますが、厚く御礼申し上げます。
さて50期生178名の皆さん、卒業おめでとう! 3年間の思い出の詰まった白鷺中学校を、今飛び立とうとしている皆さんに、一人ひとり卒業証書を渡すことができ、感慨もひとしおです。特に今年度は、『創立50周年』の記念すべき年であり、平成の結びの年ともなった、とても感慨深い一年となりました。
思えば、皆さんには『笑育』をはじめ、初めて行う様々な取組に積極的に向き合ってもらい、その結果、多くの成果を残してくれました。
今後の学校の取組三本柱が【キャリア教育・異学年交流団活動・防災教育】として確立させられたのは、皆さんの学び続ける姿勢がとても大きかったとも感じています。将に『白鷺中学校、次の50年のスタート』を切る、先駆者な役割を果たしてくれたのです。
一昨日の『3年生お別れ会』の様子、雰囲気。また、昨日行われた、全校生徒による『卒業生を送る会』でも、在校生・各団からの歌やエール、コサージュの贈り物に対し、素晴らしい合唱での返答などが行なわれ、白鷺中学校全体が一体感に満ちあふれる本当に心のこもった会となっていました。皆さんの3年間は間違いではなかったと強く感じた次第です。
振り返れば様々なことがあったでしょうが、共にそれを乗り越えてきた50期生の仲間たちは、将来に渡ってもお互いに認め合い、支え合い、大切にしあう心通う集団であり続けて欲しいとも願っています。
そんな皆さんに1つお願いをします。卒業後も、なにかと中学校に力を貸してほしいのです。後輩のために、白鷺中学校のために何かできないかと思った時にはぜひ母校を訪れ、中学校の発展のためにその若い力を貸してください。地域と学校を結びながら、将来的には地域を支える人材となってほしいという願いも込めています。よろしくお願いします。
さて、保護者の皆様にはお子様の新しい門出に際し、一言お祝いを申し上げます。お子様のご卒業おめでとうございます。3年間の中学校生活において、ご家庭でのご支援・ご協力はとても大きなものであったと感謝しています。
今思えばまだまだ不十分なところもあったと思いますが、皆様のご理解などがあり、お蔭様で、教職員一同今日のよき日を迎えることができました。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
それでは、50期生の皆さん。私が教育界38年間生きてきた中で、これはというものが2つあります。
「できない理由、やらない理由を探すより、先ずは一歩踏み出せ」
「過去は変えられないけど未来は変えることができる」
というものです。
この2つがその人自身を変えていく切っ掛けとなり、そのチャンスは誰にでもあるのです。そのチャンスを活かし、将来は『社会や地域の形成者』になってほしいと願っています。よろしくお願いします。
結びとなりましたが、今日から無限に広がる大きな可能性に向けての船出となります。これからは、皆さんが自分らしく、それぞれの場所で活躍してくれることを祈念しています。【春風を 受けし吾子らは 清々し】巣立つ皆さんにこの句を送り、式辞といたします。
平成31年3月14日 大阪市立白鷺中学校 校長 藤井 徹