10/14(火)認証式・全校集会
- 公開日
- 2025/10/14
- 更新日
- 2025/10/14
学校日記
令和7年度後期学級委員の認証式があり、校長先生から各学年の代表生徒に対し、認証状が授与されました。その他の生徒には各学級にて担任の先生から手渡されます。
引きつづき全校集会があり、校長先生の講話の後、新生徒会執行部から本年度の文化発表会のスローガンが「百花繚乱」に決まったという報告がありました。
校長先生のお話は以下のとおりです。
今日は、ある一人の人物についてお話をしたいと思います。
ジーン・クランツという名前を聞いたことはありますか?
彼は、アメリカのNASAという宇宙開発機関で、アポロ計画を支えた「フライトディレクター」でした。つまり、人類が月に降り立つという、歴史に残る瞬間を現実にしたチームの中心にいた人です。でも、彼が有名になったのは「成功」だけではありません。実は、アポロ13号の事故——宇宙船が爆発し、絶体絶命の危機に陥ったとき、地上で指揮を執り、乗組員全員の命を救ったことが、彼の伝説を作ったのです。今日は、そのジーン・クランツが自分のチームに語り続けた「仕事の十箇条」を紹介しながら、皆さんに伝えたいことを話します。
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1.Be proactive(先を見越して行動すること)
ただ言われたことをやるだけではなく、「次に何が必要か」を自分で考えて動くこと。学校生活でも、言われる前に行動できる人は信頼されます。
2.Take responsibility(責任感をもって取り組むこと)
失敗しても、逃げずに向き合う勇気。言い訳をするより、「自分の行動に責任をもつ」ことが、人としての成長につながります。
3.Play flat-out(全力で取り組むこと)
「まあ、いいか」ではなく、「ここまでやった」と言える努力をしてほしい。手を抜かない姿勢が、チームにも自分にも力を与えます。
4.Ask questions(質問すること)
分からないことを放っておかない。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とも言いますよね。質問することは、前に進むための一歩です。
5.Test and validate all assumptions(すべての想定を試して検証すること)
「たぶん大丈夫」ではなく、「本当に大丈夫か?」と確かめる習慣。テストや部活でも「準備」が結果を変えます。
6.Write it down(書き留めること)
覚えたつもり、ではなく記録に残すこと。メモを取る習慣が、信頼される人になります。
7.Don’t hide mistakes(ミスは隠さないこと)
失敗を認め、共有することで、みんなで学び合うことができます。隠すことは信頼を失いますが、認めることは信頼を生みます。
8.Know your system thoroughly(徹底的にシステムを知ること)
勉強でも部活でも、「なぜこうなっているのか」を深く理解しようとする姿勢が大切。表面だけでなく、本質を見ようとしてください。
9.Think ahead(常に先のことを考えること)
今日のことだけでなく、明日、1週間後、卒業後の自分を考えてみる。「今」何をすべきかが見えてきます。
10.Respect your teammates(仲間を尊重し、信頼すること)
一人でできることには限りがあります。仲間を信じ、助け合い、支え合うことが、強いチーム、強い学校をつくります。
ジーン・クランツの「仕事の十か条」、皆さんはどのように感じましたか。これらは私たちがこの学校で毎日を過ごすときにも、とても役に立つものだと思います。
未来は、まだ誰にも見えていません。でも、「どう生きるか」は、今の皆さんの行動で変えることができます。ぜひこの10の言葉を、自分なりに心に留めて、学校生活を、そして未来を「自分の力でつくる」人になってほしいと願っています。