5/11(月)いじめ・いのちについて考える日
- 公開日
- 2026/05/11
- 更新日
- 2026/05/11
学校日記
本日は体育館にて校長先生と生徒会執行部から「いじめ・いのちについて考える日」に関するお話と発表がそれぞれあり、
その後、各学年ごとの取組がありました。
生徒会執行部からの発表(要旨)
ピンクシャツデーについて
・明日から1週間ピンクシャツを着て挨拶運動に取り組みます。
スマホ3原則について
①1日の使用時間を平日1時間30分、休日3時間までを基本とする。
②やるべきことをしてからスマホを使用する。
③SNSの使い方に気をつける。
校長先生のご講話は以下のとおりです。
今日は大阪市の小中学校で、「いじめについて考える日」及び「いのちについて考える日」となっています。一部の学校では、別の日に設定しています。
「いじめについて考える日」は、平成28年に「おおさか 子ども市会―小学生市会―」で、子ども議員から「いじめについて考える日」の設定が提案され、市長自らも「いじめについて考える日」の設置を強く望み、平成29年よりこの日が設定されました。その後、令和5年より「いじめについて考える日」及び「いのちについて考える日」となりました。今日は私の知っている親子の話をします。
その父親には、子どもが2人おり、下の子が小学校4年生のときの話です。その子は、水泳教室に小学校3年生の時から通っており、父親は車で送り迎えをよくしていました。父親はその子の活動の様子をよく見ていましたが、とてもがんばって練習しており、友だちとも楽しそうにしていました。そんなある日の帰り道で、その子が突然父親に言いました。「友だちから、『死ね』と言われた。お父さん、私、死ななあかんの。」
父親は、頭の中が真っ白になりました。そして、その子は泣き崩れました。そして、家に帰ってから事情を聞くと、その子は日常的に数名の子から、からかわれる、嫌なこと言われる、物を隠される、勝手に体を触ってくる、仲間はずれをされる、無視されるなど嫌がらせを受けていたと話をしました。それを聞いた父親は、それに気づけなかったことで自分を責めました。その後、水泳教室のコーチに事情を説明し、関係する子どもに事情を聞いてもらいました。すると、関係した子は事実を概ね認め、死ねと言ったことに関しては、「冗談で言った」「自分が言われても本気に思わない」「他の人も言っている」と言いました。
みなさんは、この話を聞いてどう思いますか。もし、みなさんの中で同じように返答する人がいるなら、私は言いたい。「あなたの考えや感覚を、当たり前と思ってはいけない」
人はそれぞれ感じ方や感覚、考え方が違います。「相手の身になって考えなさい」とよく言いますが、自分の考えが当たり前だと思う人は、相手の身になって考えることができません。それができるには、人はたくさんの事を学ぶ必要があります。学校の授業はもちろんのこと、人の話を聞く、行事など仲間と協力するなどです。
みなさんは、できていますか。
また、関係した子は、「いやそうな顔をしてなかった」「楽しそうに見えた」とも言いました。
みなさんは、この話を聞いてどう思いますか。もし、みなさんの中で同じように返答する人がいるなら、私は言いたい。「あなたの感覚でしか、その人を見ていない」
周りにいる人を見るとき、1つの方向からしか見てはいけない。あらゆる方向からその人を見ることができるようになってほしい。そうすれば、周りの人の苦しみに気づくかもしれない。そのためにも、たくさんの事を学んでほしい。
その父親は、謝罪の場で関係生徒とその保護者に対して言いました。「あなたたちが、私の子に言ったとおりに死んでいたら、どう思いますか。」
みなさんには、ぜひ自らを振り返ってほしい。
「死ね」「殺す」「相手をからかう」など、そのような言葉を簡単に発していませんか。そのようなメッセージを簡単に送っていませんか。物を隠す、仲間外れにする、無視をする、そのようなことはしていませんか。もし、あなた自身がそのようなことをしていたら、絶対やめてください。
また、あなたの周りの人にそのようなことされている人はいませんか。もしいたら、やめるように本人に言うか、誰かに相談してください。
冗談のつもりだった、遊びのつもりだった、みんなもやっている、相手も楽しそうだった。そんなことは理由にならない。もしものことがあったら、あなたはどうしますか。
みなさんには、相手の身になって考え行動できる人になってほしい。困っている人がいたら助けてあげるなど、周りの人を大切にする人になってほしいと、切に思います。
その子も現在高校3年生になりました。実はその子が誕生するにあたり、両親は長く不妊治療を行っていました。そして、数年がたったある日、クリニックの先生から妊娠したと言われました。すぐに産婦人科のある病院へ行き検査をしたところ、妊娠はしていないと言われ両親は落胆しました。逆に早急に母親の手術をしないと、母親の体が危険と言われ、年末のため早く手術日を決めるように言われました。その時、偶然にも義理の父が別の病院で検診を受けており産婦人科があったため、すぐに病院へ向かい検査を受けました。すると、奇跡が起こりました。実は妊娠していることがわかりました。そして、数か月後、その子は無事産まれました。両親は涙が止まりませんでした。その後、もしかしたら、その子はこの世に存在していなかったと思うときが何度かありました。
やはり、みなさん一人ひとりは、奇跡の存在、唯一無二の存在です。そして、必ずあなたのことを大切に思ってくれる人がいます。だから、みなさんは、あなた自身をぜったい大切にしてください。
もし、他の人から嫌なことを言われたりされたりしてつらいとき、いろいろがんばってもうまくいかないとき、行き詰ったとき、どうしようもないときは、必要以上に自分を責めず、一人で抱え込まず、友だちや家族、先生へ助けを求めてください。その人は必ずあなたのことを心配してくれ、あなたたんことを大切にしてくれ、あなたのことを助けてくれるはずです。周りの人だけでなく、あなた自身を大切にしてください。
最後に、今日は、ぜひとも、みなさんが、いじめについて、いのちについて、考える日にしてほしいと思います。そして、誰もが安心して過ごせる長吉中学校を、一緒に作っていきましょう。