南小学校 研究活動の あしあと
左の図のように、南小学校では、留学生30万人計画や入国管理法の改正に伴って外国につながる子どもたちが徐々に増加・多様化していく実態に合わせ、様々な研究活動を重ねてきました。そして、「持続可能な開発のための教育=ESD」を取り入れ、国際理解のための取組「国際理解プロジェクト」と、地域学習及び地域の豊富な人材の力を取り入れた取組「地域学習プロジェクト」の二つを柱とした南小のオリジナル「ミナミESD」を開発し、研究を深めてきました。さらに平成28年度からの国立教育政策研究所の指定による研究、ユネスコスクールへの加盟、大阪市教育センターによる「がんばる先生支援」を受けての研究活動などを経て発展を図ってきたのです。
しかし、そこから外国につながる子どもたちのさらなる急増を迎えはじめ、在籍児童の半数を超える状況へと変化していきます。それとともに、これまでの取組自体をもう一度見直す必要性が生まれてきました。
◆「SDGs17ゴールに到達するためのESDも大切だが、子どもたち自身が抱える『生きにくさ』や『差別や偏見、マイクロアグレッションを受けた体験』など、子どもの実生活・実体験に基づき、それらを解決の方向へ向かわせるような、あるいはそれらが生かされた、それらが反映されるような取組を今一度進める必要があるのではないか」
◆子どもたちやその家族が体験してきた差別・偏見など自分の「生きにくさ」だけではなく、自分自身も偏見をもっていたり、アンコンシャス・バイアス(無意識的な偏見)にかかっていたりということがないかどうかも考えないと、自分のほんとうの意味での「生きにくさ」は伝えられないのではないか」
との考えのもと、現在研究活動を進めています。
令和5年度の研究の考え方
そして、令和4年度に文部科学省の指定を受け、「自分・自己という存在」「自己同一性」「他者との関係性」「自分とちがう存在との共生」「差別や偏見の構造」「多様性の尊重」など、個別の人権課題に通ずる内容も取り入れながら、大阪大学大学院人間科学研究科特任教授 榎井縁先生の助言を仰いでの研究に取り組みました。
文部科学省 令和4年度人権教育研究指定校事業 指定校報告
そして今、これらを基軸にしながら、「ちがっていることを生かす」という考えのもとに、「日常生活に生起する問題を、ちがっているからこそ出るアイデアで解決を図っていこう」「ちがっていることをうまく出し合って、これまでになかったようなモノを生み出そう」という、「新しい価値の創出」と呼ばれるわかりにくい概念を明確にしていくべく、研究を進めています。
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今後、起業家教育的な内容もうまく取り入れながら、数年後、2030年以降には、5番目の社会において活躍する児童を育成する、新しい「新ミナミESD」の確立をめざしています。
がんばる先生支援による研究
令和2〜3年度は、大阪市教育センター「がんばる先生支援」を受け、国語科を中心としたカリキュラムマネジメントの推進策【学びの地図】を作成し、めざす子ども増に迫るよう言語能力の育成を観点に各教科等の重点単元を言語活動につなげる研究を進めてきました。
●令和3年度 研究テーマ「生きてはたらく力を培う主体的な学びの創造 〜育成したい資質・能力を明確にした授業改善の取組〜」
令和3年度 研究にあたって
学びの地図(1年〜6年カリキュラム・マネジメント)
平成28・29年度国立教育政策研究所研究指定事業
本校は、平成27年度より「持続可能な開発のための教育(ESD)」を研究テーマとしています。
平成28・29年度には、ESDを研究課題として、国立教育政策研究所の研究指定を受けています。
「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現を支える学習活動の実践研究をしています。
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平成28・29年度 国立教育政策研究所教育課程センター関係指定事業 公開授業・研究発表会を11月24日(金)に実施しました。
公開授業・研究発表会のご案内
日時 : 平成29(2017)年11月24日(金)
会場 : 大阪市立南小学校
時程 : 受 付 13:30〜
公開授業 14:00〜
全 体 会 15:00〜
※ 詳しくは、「公開授業・研究発表会お知らせ」の案内・ポスターをご覧ください。
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