「一生に一度」の緑色の輝き レモン彗星(すいせい)
- 公開日
- 2025/09/29
- 更新日
- 2025/09/29
あさっては何の日?
10月に地球最接近
まもなく「レモン彗星(C/2025 A6)」というちょっと特別な彗星が肉眼でも観測可能となります。
今年の1月3日に発見された、緑色に輝く「レモン彗星(C/2025 A6)」は、9月に入ってから急激に明るさを増しており、光害の少ない暗い空でなら、10月いっぱいは観測できる見込みだそうです。しかも、オリオン座流星群が極大を迎える頃に、最も明るくなるとみられています。
「レモン彗星(C/2025 A6)」は、米アリゾナ州のレモン山天文台の観測で発見された新しい彗星ですが、当初は小惑星だと考えられていたそうです。
木星より内側の内太陽系への接近は、直近で1396年前で、天文学者らの試算によれば、次に太陽系に戻ってくるのは西暦3421年になるといわれています。
私たちが目にすることができるのは、このチャンスしかなく、まさに「一生に一度」の彗星といえます。
10月中旬までに北の空にある北斗七星に接近します。この頃には5等級の明るさに達するとみられ、街明かりの少ない暗い空でなら肉眼でも見えるそうです。
北天の周極領域(天の北極を中心とする一年中沈まない星のある領域)に現れるため、北半球からは10月中旬から下旬にかけて、明け方と宵の空の両方で観測可能です。
地球に最も接近する10月21日前後が最も明るく輝く。太陽への最接近(近日点到達)は11月8日で、その頃まで観測できる可能性があるそうです。
オリオン座流星群との共演にも期待したいですね。
観察する時は、安全に十分気を付けて楽しみましょう。
(引用・写真:アストロアーツより)