学校日記

6年理科出前授業〜企業との連携

公開日
2014/10/24
更新日
2014/10/24

学校日誌


 10月23日(木)の二時間目。
「東レ」の方が、理科の出張授業に来てくださいました。
 
「東レって何?」「何の会社やろ?」と言っていた子どもたちですが、

「ヒートテックの繊維をユニクロと共同開発している」
「浄水器の中の水をきれいにする繊維を作っている」

 と聞いて、実は自分たちの暮らしと身近なところで関わっている企業だと気付きました。
 
 授業の内容は「水処理膜と地球環境問題とのかかわり」について。
 
 泥水は「ろ紙」でこせばきれいになるけれど、絵の具を溶かした色水は無理……どうする? というところで、東レが開発した「中空糸膜(ちゅうくうしまく)」の登場です。
中が空洞で、表面に非常に小さな穴が無数に開いた「中空糸膜」を通せば、青い色水が、たちまち透明に。


 子どもたちは、実際に実験をしてみて「ほんまに透明になった」「めっちゃ力がいるなぁ」と思い思いの感想を呟いていました。
 
 しかし、中空糸膜でも、ろ過することができないものがあります。
 それは、海水。

 海水をろ過するために必要な膜の穴のサイズは、なんと1ナノメートル!!

 「小さっ!」「絶対見えへんやん……」
 
 と驚きの声が上がっていました。
 

 東レの技術で実際に海水をろ過した水を、持ってきていただいていたので、みんなで飲みました。

「まだ、塩味がするんちゃうか?」

 と警戒して、なかなか飲まない人もいましたが(笑)、飲んでみると「何の味もせえへん!」「ふつうの水やな」……おいしく飲むことができました。

 水の汚れを取り除いたり、海水を淡水化する技術が、世界の水不足の解決につながることを学ぶことができました。

 このような機会に、科学の可能性に興味を持ち、生活の中で少しでも意識しようとしたり、将来の進路への参考にしたりする人が出てくるといいなと思います。

 
 〔担当:6年担任 田邊〕