学校日記

10月20日 全校朝会〜ノーベル賞、すごいそ!

公開日
2025/10/21
更新日
2025/10/21

学校

10月7日、9日と、日本の研究者が立て続けにノーベル賞を受賞することが伝えられました。

ダイナマイトの発明で知られるアルフレッド・ノーベルの遺言により創設されたノーベル賞ですが、そのすごいところは「人類のために最大の貢献をした人々」に栄誉を与えるというその目的であると思います。

大阪大学特任教授の坂口志文さんは「制御性T細胞」の存在を世界で初めて確認されました。この業績は自己免疫疾患やがん細胞が免疫から逃れる仕組みへの治療薬の開発につながっています。

そして、京都大学特別教授の北川進さんは「金属有機構造体(MOF)を開発しました。地球温暖化につながる二酸化炭素などの温室効果ガスや有毒ガスを効率的に回収、貯蔵する技術として期待されています。

お二人の業績は、まさに世界中の人々に貢献するものですね。

さて、「人類に貢献する」ですが、皆さんが答えたアンケート「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」は、ノーベル賞の理念と同じだと思いませんか。

そして、香簑小学校のほとんどの児童が「そう思う」や「どちらかといえばそう思う」と答えてくれていました。

世界中の人々の役立ったのがノーベル賞になりますが、そんな大きな規模でなくても「誰かのためになること」ができるのはとてもいいことですし、すてきなことだと思います。

北川さんは、ニュースのなかで次のようなメッセージを送っています。

「運というものは自分でつくっていくんだと、つらい環境も実はプラスになるんだと、そういう考えでもって、自分の夢を実現していく方向にもっていってほしいと思うんです。」

そして、坂口さんは

「おもしろいことはたくさんあります。サイエンス(科学)だけでなく、習いごとでもスポーツでも、興味を持ったことを続けていると、だんだん形がはっきりしてきて、気がつくとおもしろいところにたどりつく」

「スポーツでもサイエンスでも、自分の興味を大切にすると、新しいものが見えてきて、気付いたら面白い境地に達する。そういうことが起きれば、どんな分野でも面白いと思う」

「成果を出すには時間がかかる。・・・持続する力を持ってほしい」

「信念を曲げずにあきらめないことは、研究だけでなく何事にも共通する。その先に、大きな喜びや楽しみがあるんでしょうね」

『運を自分で作る』 とても力強いメッセージですね。

そして、『自分の興味を大切にする』『持続する力も持つ』『信念を曲げずにあきらめない』 研究だけでなく、だれにとっても共通する言葉ですね。

ノーベル賞を受賞された坂口さん、北川さんから、いろんなことを学んでもらえればと思います。