学校日記

7月3日  6年あべのハルカスバックヤードツアー

公開日
2025/07/05
更新日
2025/07/05

お知らせ

6年生はあべのハルカスのバックヤードツアーに参加しました。
まずはあべのハルカスがどういった経緯で完成したのかを説明していただきました。自分たちと同じ年に生まれたあべのハルカスに感慨深い様子でした。展望台やデパートとしてイメージの強いあべのハルカスですが、ゴミを利用したバイオマス発電やエコロジーな発電をしていることも知り、SDGsの観点からも優れている建物であることに感心していました。
あべのハルカスは、環境を大切にする独自の取り組みが盛りだくさん!
例えば、「雨水貯留槽」を設置し、集めた雨水をトイレの水として再利用する仕組み。さらに、建物の冷暖房設備にはなんとエアコン1900台分相当の冷暖房機を使用しながらも、フロンガスを排出しない技術が活用されています。
また注目すべきは、「冷凍機」で夜間の安い電力を使って氷を作り、昼間に冷却として利用する工夫。これにより電力のピークを抑え、効率的なエネルギー使用を実現しています。
さらに、生ゴミを処理して発生するメタンガスを利用した発電も行い、さらに環境に優しい循環型エネルギーシステムを構築しています。
災害に強い建物として、あべのハルカスの設計も特筆すべき点ばかりです。15階には「変電設備」が設置されており、水害のリスクを考慮してこの階に配置されています。このフロアは延焼を防ぐため、開けたコンクリート構造。
さらに、耐震性を追求した斜めの柱や特殊な耐震壁によって、震度7にも耐える構造です。

また、都市ガスを利用した非常用発電機を備え、過去の阪神淡路大震災の教訓を活かしてガス供給の信頼性を確保。強風時には「振り子」で揺れを抑えるシステムが作動し、ビル内の快適さも維持しています。この仕組みは模型として展示されていて、子どもたちも模型を触りながら構造の原理を理解していました。

さらに屋上には太陽光発電パネルを設置し、非常時のエネルギー供給も確保済み!
自分たちの身近にあるあべのハルカスが、実はこのように、安心とエコが融合した未来志向のビルなのだと知り、子どもたちは感動しました。