共感力とは
- 公開日
- 2022/04/24
- 更新日
- 2022/04/24
お知らせ
令和4年4月24日(日)週末コラム
子どもに共感力を持ってほしいと思うなら、まずは大人が子どもに共感することです。しかも心から。
子どもが道で転んだとします。ひざがすりむけて血がにじんでいます。「痛いよ〜」と泣き叫んでいるわが子に、おまじないのように「痛くないよ、がまんできるよ!」と唱えるおかあさんがいます。気持ちはわかるのですが、それでは共感力は育ちません。「痛いよね、びっくりしたね、だいじょうぶ?」とその状況を代弁しつつ、共感の相槌を打ち、さらに心配しているよと伝える。
このように子どもに心から共感できるのは、たいせつな母親力だと思います。大人の悪い癖で、子どもの行動を大人の尺度で批評しがちです。子どもたちが求めているのは批評や常識ではないのです。子どもに寄り添った言葉がけが、共感力を育むのです。
そこで、共感力を高めるマジックワードをひとつだけ選ぶとしたら、「だいじょうぶ」だと思います。語尾を少し上げて気づかう心を伝えてもいいし、やや下げて励ます気持ちを伝えてもいいと思います。
「だいじょうぶ?」
「どうしたん?」
「どうしたい?(どうする?)」
これが本校のめざす大人の姿のひとつ「子どもから学ぶ大人」の「3つのD」です!