全員出席で「卒業式」を無事に終えることができました。
- 公開日
- 2020/03/13
- 更新日
- 2020/03/13
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
第73期生91名、修学旅行に続いて、欠席なく全員出席で「卒業式を」無事に終えることができました。ありがとうございました。
式辞
本校第73期卒業生として巣立つ91名のみなさん、心よりご卒業おめでとうございます。
なぜ我々の卒業式の時に限って、このような事態になったのか、という思いを持っているかと思いますが、こんな時だからこそ、73期生の皆さんが心を一つにして、最高の卒業式にしてほしいと思います。
「朝の来ない夜はない。」
きっと、今のこの状況は終息を迎えます。
その時まで、今はじっと我慢をして、未来にはばたく準備を着々と進めてください。
私からみなさんに、「ファーストペンギン・スピリット」という言葉を贈ります。
「ファーストペンギン」というのは、群れの中で最初に冷たい海に飛び込むペンギンを指す言葉です。
南極に暮らすペンギンたちが生きていくためには、海にもぐって魚を獲る必要があります。そのため、陸で育ったペンギンの子どもたちは、親ペンギンから海に入ることを教わります。
ところが、大きな波が打ち寄せる海の中には、シャチやトドなどの肉食獣が待ち構えているかもしれません。そのため、ペンギンの子どもたちは怖くてなかなか海に入ろうとはしません。
そんななか、勇気ある一羽のペンギンが「我に続け!」とばかりに勢いよく海に飛び込みます。
するとまわりのペンギンの子どもたちも、後に続いて次々と海に飛び込み、餌にありつくことができるのです。
アメリカでは、このように勇気をもって未知の世界や仕事に飛び込むことを「ファーストペンギン・スピリット」といいます。
これまでみなさんは日々の生活の中で、「あの時勇気を出して一歩踏み出しておけばよかった」と後悔したことはありませんか?「このままでいいや」と、これまで通りの生活を繰り返していても進歩はありません。
これからの人生において、さまざまな苦難に出会ったとき、この「ファーストペンギン・スピリット」を思い出して、勇気を出して一歩踏み出すことのできる人間になってください。
保護者のみなさま、本日は、お子さまのご卒業、心よりおめでとうございます。
本年度は、残念ながらこのような形の卒業式になりましたが、その分、心より、お祝いを申しあげます。
3年間、本校の教育活動に、ご支援、ご協力を頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、我々教職員一同、力を合わせて、まじめに頑張る生徒が、生き生きと活躍でき、正しく評価される学校、安全で、安心して「生きる力」を身に付けることのできる学校を目指してまいりますので、末永く、西中学校にお力添えをいただきますようお願い申しあげ、私の式辞といたします。
令和2年3月13日
大阪市立西中学校
校長 山岡 良知