12/5 本日の給食
- 公開日
- 2017/12/05
- 更新日
- 2017/12/05
本日の給食
鶏肉の甘辛焼き
田辺大根のみそ汁
田辺大根の煮もの
ソフト黒豆
米飯
牛乳
今日の給食では、田辺大根の葉をみそ汁に、根を煮ものに使っています。
田辺大根は、大阪市東住吉区で江戸時代に発祥したとされる白首の大根です。根は白色の円筒形で、末端が少しふくらみ丸みを帯び、長さは20cm、太さは9cmほどです。肉質はきめ細かく、柔らかくて甘みがあり、辛みも過熱することで甘味に変化します。
葉の裏に大根特有の毛がないことから、葉もおいしく食べることができ、すべてを使いきれる大根として、料理店や家庭でたいへん重宝されました。
江戸時代初期から栽培が始まり、その名声は全国に聞こえてきました。昭和のはじめでも大阪市の南部一帯で30ha以上栽培されていましたが、昭和25年に発生したウイルス性の病気のために次第に減少し、いつの間にか新しい品種にとって代わられてしまいました。その後、長い間市場に流通していませんでしたが、一部農家で自家消費のための栽培を行い、種子の保存に努めてきました。その種子が農家や市民、行政の努力で普及し、現在では市内南東部の農家、地元の小学校等でも栽培されるようになりました。
適する料理は煮物、甘漬け、ふろふき大根、大根おろしなどです。