隠岐プラザにて、旅の締めくくりの朝食
- 公開日
- 2025/06/13
- 更新日
- 2025/06/13
お知らせ
最終日の朝、隠岐プラザの食堂には、旅の終わりを静かに告げる光が差し込んでいました。窓の向こうに広がるのは、果てなく続く海の青。凪いだ水平線が、まるで心の深呼吸を促すように、静寂と品格を宿しています。
この朝、生徒たちは「最後の晩餐」を迎えるかのように、ひと皿ひと皿を慈しむように手に取りました。単なる“朝ごはん”ではありません。それは、出会った学びを噛みしめ、別れに向けて心を整える儀式のような時間。
和洋折衷のメニューに囲まれながら、どの顔も穏やかで、言葉少なに交わす会話の中には、旅を経て生まれた静かな連帯感が漂っていました。中には海を眺めながら無言で食事を進める生徒の姿も。言葉よりも深く、記憶に残る“景色と味”が胸に刻まれていったことでしょう。
このオーシャンビューの朝食は、隠岐の島町での旅がただの移動や体験ではなく、「心を耕す時間」であったことを、静かに、しかし確かに証明する場面となりました。