ものが燃える前と後の空気の成分のちがい1(6年)
- 公開日
- 2020/05/12
- 更新日
- 2020/05/12
6年生
今回は「ものが燃える前の空気の成分」と「後の空気の成分」について実際に実験をして調べてみました。
実験の前に、気体検知管にはちっ素用がなかったことを思い出してください。
実は、ものが燃える前と後の空気の成分で、ちっ素には変わりがありません。空気の中には、燃える前にも後にもおよそ80パーセントのちっ素があります。このこともしっかりと押さえておきましょう。
結果を見る前にみなさんで「結果の予想」をしてみましょう。次の3つのうちで、自分の意見に最も近いものを選んでから、実験の結果を見てみましょう。
1 ものが燃える前と後では、酸素の割合も二酸化炭素の割合も変わらない。
2 ものが燃えた後の空気は、酸素がほとんどなくなっていて。二酸化炭素がすごく増えている。
3 ものが燃えた後の空気は、酸素が少し減っていて、二酸化炭素が少し増えている。
さて、みなさんはどのように予想しましたか。答えをいそがずに、しっかりと考えてからこの後を見てくださいね。
では、実際に気体検知管を使って、酸素と二酸化炭素の成分をはかってみましょう。
Gの方から目盛りを見ていって、酸素の方は白くなっている所、二酸化炭素の方は紫色になっている所の目もりを読みます。
上の写真は、ものが燃える前の空気の成分です。
酸素の検知管のめもりはおよそ21%を指しています。
赤い0.5%〜8%を調べる二酸化炭素の検知管は、まったく反応をしていません。これは、1%よりもかなり少ない量しか空気中にないことを表しています。
黄色い0.03%〜1%を調べる二酸化炭素の検知管では、ほんの少しだけ紫色の反応が見られました。ものが燃える前の空気にはおよそ0.04%の二酸化炭素がふくまれるので、大体ただしく反応が見られます。
真ん中の写真はものを燃やした後の空気の成分です。
酸素の検知管のめもりはおよそ17%を指しています。燃やす前と比べて4%ほど減っていますね。
赤い二酸化炭素のめもりは1.5%ほど、黄色いめもりは振り切れてしまっています。
一番下の写真は燃える前と後の成分を並べたものです。これを見ると、物が燃える前と後の空気の成分では、酸素が減り、二酸化炭素が増えるということが言えそうです。
また、酸素がほとんどなくなってしまうのではなく、3〜4%しか減っていないこともわかります。
この実験については、次の動画も見てみてくださいね。(先生の実験とビデオの実験のちがいについては、次回に説明します)