研究会の活動

音楽部 総合研究発表会II① 古宮真美子先生ご講演

公開日
2026/02/24
更新日
2026/02/23

音楽部



 2月6日(金)『令和7年度 大阪市教育研究会音楽部 総合研究発表会』が大阪市立吉野小学校で開催されました。音楽アドバイザー・作曲家の古宮真美子先生によるご講演は、「楽しく音楽学習を進めるためのあの手この手」がたくさん詰まっていました。


 子どもが「やりたい」と思う音楽授業をつくるために 

 古宮先生は、子どもたちの生活にあふれる音楽と、学校で扱う教材とのギャップをどう埋めるかを出発点に、「子どもが自然と参加したくなる授業づくり」の工夫をご紹介くださいました。先生が執筆中の歌唱共通教材本の制作背景にも触れつつ、授業で実際に使えるアイデアを多数ご提示いただきました 


 

常時活動で「安心して入れる授業のスタート」をつくる 

 ~毎時間行う“常時活動”は説明が不要で、音楽を流すだけで始められる~

 音楽に合わせた簡単な体操 

 子どもは途中から入室しても「今何をしているか」が分かり、参加しやすい 

 腹式呼吸や声出しのルーティン 

 「今日はちょっと長いで」と予告すると、子どもは先生を見て集中する


「できた!」を生むリズム活動 

 ~リズムカードを使って子どもがすぐに成功体験を得られる仕掛けを~ 

 指導者が打ったリズムを子どもが追いかける 

 曲中に出てくるリズムを“種まき”として先に体験させる 

例:「ふじ山」曲中のリズムを常時活動で経験させておくと学習への入りがスムーズ

 

教科書を開きたくなる“宝探し”の仕掛け 

 ~子どもが自ら教科書を開くようにするため、クイズ形式の導入を ~

 「今から曲を流します。何の曲でしょう?」 

 最初の言葉だけをヒントに探させる 

このような“宝探し”は、普段教科書を開かない子どもでも夢中になる 

 

音符の動きを“体で感じる”学習 

 ~音の上がり下がりを指でなぞったり、高い音で手を上げたりする活動を紹介~

 「一番高い音が出たら手を上げる」 

 「音符の頭をたどる」 

こうした活動は、音の動きを視覚・身体感覚で理解させる効果がある

 

子どもが安心して声を出せるための“遊びの声” 

 ~歌声への切り替えが難しい子どもに向けて、怪獣の声・天使の声などの“遊び使う実践~ 

 「ギュー」「ガオー」などの声で遊ぶ 

 その流れで自然に歌声へ移行する 

遊びの延長として声を出すことで、子どもは抵抗なく歌声に切り替えられる

 

♫2人組活動で「聴き合う力」を育てる 

 ~ペアで歌い合い、互いの良いところを褒める活動~ 

 褒めるポイントを示した「褒めカード」を活用 

 相手の言葉を聞き返すことで“対話”が生まれる

交流が成立することを大切にすれば、音楽の授業にとどまらず学級づくりにもつなげることができる 

 

「曲の山」を自分で見つける楽しさ 

 ~「ふじ山」の学習では、曲中の盛り上がり=“曲の山”を子ども自身が感じ取る活動を~ 

 強く歌う部分を試し、違いを体感する 

 「なぜここが盛り上がるのか」を考える 

作曲者の意図を押しつけるのではなく、子どもが自分の実感として理解することが大切 

 

 古宮先生の講演は、「子どもが楽しいと思うからこそ、学びが深まる」 というメッセージにあふれてました。 

 常時活動で安心して参加できる場をつくる 

 遊びやクイズで子どもの主体性を引き出す 

 体験を通して音楽の構造を理解させる 

 聴き合い・認め合いの活動で学級の関係性も育てる  




 音楽部でも、古宮先生にこれまでご教授いただきました「子どもが楽しさを味わえる工夫と仕掛け」を 授業に注ぎ込んで、音楽の授業だからこそ感じられるあたたかい息づかい参加する楽しさいっぱいの授業づくりを今後とも目指していきます。総合研究発表会は、最後に古宮先生 作詞・作曲の「夢への架け橋」を全体合唱し、参会の皆さんの美しく響くハーモニーが心地よい余韻となって幕を閉じました。

 古宮真美子先生、今年度も多くの学びと、笑顔・活気あふれる楽しい時間をありがとうございました。