実験 水と油、そこにエタノール
- 公開日
- 2025/09/05
- 更新日
- 2025/09/05
お知らせ
1年生の理科の授業では、なんだか楽しげな雰囲気で始まりました。ガラスの容器に入った3つの液体が机の上にあります。
先生はにこやかに「今日はこの3つの液体を使って、実験をします」。
班ごとに分かれて、実験が始まりました。用意されたのは、透明なサラダ油、色水、そして無色の消毒用アルコールです。まずは、それぞれの液体を少しずつ別のビーカーに取り、観察します。
次に、この3つの液体を一つのメスシリンダーに混ぜていきます。はじめにサラダ油を入れ、その次に色水を入れました。すると、色水はサラダ油の下に沈みました。さらに、アルコールを慎重に加えると、アルコールはサラダ油の上に浮きました。生徒たちは不思議そうにメスシリンダーを覗き込み、3つの液体がキレイに3層に分かれている様子に驚きました。
なぜ3層になるの?
生徒たちは「油と水は混ざらへんから」「アルコールと油も混ざれへん」と、これまでの経験から理由を考えています。
先生からは「それは密度という物質の性質が関係しているんだよ」と説明がありました。密度とは、同じ体積あたりの質量のことでです。密度が大きいものほど重く、下に沈みます。つまり、一番下にある色水が最も密度が大きく、真ん中のサラダ油、そして一番上にあるアルコールが最も密度が小さいということになります。
この実験を通して、物質にはそれぞれ固有の性質(密度)があり、それが液体の重なり方を決めることを生徒たちは学びました。