東北視察(その4)
- 公開日
- 2014/08/22
- 更新日
- 2014/08/22
ユネスコスクールの取組
2日目も無事に終了しました。
本日のテーマは「再会」。
午前中は昨年の夏にもお話を聴かせていただいた、南三陸町で語り部の活動をされている高校生の方に再会し、もう一度たくさんお話を聴かせていただきました。
「思ったことはすぐに言葉にする、行動に移す。後からでは遅い。」昨年教えていただいたこの言葉は、全校集会での発表や校舎に掲示するなど、鶴中にとって大切な言葉になっています。
今回は改めてその方から話を聴き、新たな学びを受けました。
震災後なかなか復興が進まない現状。大人たちは何をしているのか、じゃあ自分たちは何かできているのか。自分たちにできることはこの震災を風化させない、同世代の若者に語り継がないといけない。という思いから作られたグループに入ったこの方は、結成した先輩方もお忙しくなり、現在は実質一人で活動されています。
勉強との両立、自分自身もしんどい思いをされている中、何故このような活動を続ける事ができているのかずっと疑問でした。
「一回一回に素敵な出会いがある。語り部からつながりができる。応援してくれる人がいる。」と笑顔で語ってくれ、ものすごく勇気をもらいました。
「震災をきっかけに地元が大好きになった。自分を育ててくれたこの町を大切にしたい。みなさんも地元を大切にしてください。」というメッセージをいただきました。
鶴中が大切にしている「人と人とのつながり」について、もう一度考えるきっかけになりました。
うれしい再会を果たした後、午後からは岩手県大槌町を訪れました。昨年も訪れたこの町で、地元の仮設住宅で暮らす町民の方にガイドをしていただきました。
たくさんの方が亡くなられた大槌町。「津波はここまで来ないと安心して逃げなかった方がたくさん犠牲になってしまった。だからみなさん必ず想定を信じず逃げてほしい。命を大切にしてほしい。」と心に響くお話を聴かせていただきました。
「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった蓬莱島(ほうらいじま)がある大槌町。この町にある「復幸きらり商店街」にこの曲の歌詞が掲示されており、町のみなさんの力強さを感じました。
今日の宿泊先は昨年も訪れた「宝来館」。明日の朝は地域の活性化の中心となって活躍されている女将さんに話を聴かせていただきます。