大阪市立北稜中学校

第77回大阪市中学校生徒理科研究発表会〈プレゼンの部〉<3> 腐生菌が語る土の物語 〜特定のものを腐らせる能力〜

公開日
2025/09/13
更新日
2025/09/13

学校日記

最後に3本目を紹介します。

こんな発表でした
生徒は、土壌に含まれる腐生菌のはたらきを身近な材料で確かめました。方法は二つです。まず、校舎裏でソメイヨシノの枝を冬から春にかけて約半年間、地表から5センチメートル、10センチメートル、20センチメートルの深さに埋めました。次に、夏の期間にドクダミの葉を同じ深さに埋めました。枝と葉は回収後に外観とにおいを観察し、必要に応じて割って内部の変色を確認しました。

結果として、ソメイヨシノの枝は外観に大きな変化がなく、内部の皮に近い部分にわずかな変色が見られ、土のにおいを感じました。ドクダミの葉は回収時に見当たらず、近くでアリの巣を確認しました。生徒は、短期間では枝の腐朽をはっきり示せなかった一方で、葉は腐生菌や虫、カビなどのはたらきで分解が進んだ可能性があるとまとめました。実験から、温度が高い季節ほど分解が進みやすいことや、期間や材料の違いが結果に影響することを確かめました。

感想
身近な土と落ち葉で分解のしくみをたしかめる発想がすばらしいと思いました。観察の視点が明確で、安全に配慮して根気よく記録したことにも成長を感じました。次回は、期間を延ばし、土壌の水分や温度、土の酸性度の記録、深さごとの対照区の設定、定点の写真記録などを加えると、結果がより分かりやすくなると思いました。

キーワード: 北稜中学校/理科研究/腐生菌/木材腐朽菌/ソメイヨシノ/ドクダミ/埋土実験/土壌生態/分解/探究学習

※掲載している写真はすべて学校備品のカメラで撮影し、教員用PCに有線で取り込んだ上で、安全に管理された環境からホームページにアップロードしています。

ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。