大阪市立北稜中学校

3年学年集会 「誰ひとり取り残されない」を考える

公開日
2025/12/12
更新日
2025/12/12

学校日記



本日、3年生の学年集会を行いました。


先生は、PTA人権教育講演会「誰ひとり取り残されないまちづくり」を、国語の授業でもう一度取り上げ、3年生のみなさんに作文を書いてもらったことに触れました。

講演概要(玉木さん)


そして、「今回は自分も作文を書いてきました」として、ご自身の作文を紹介されました。

さすが国語の先生らしく、ちょうど三百字にきっちりとまとめられた考察で、聞いている生徒たちも思わず聞き入っていました。


――以下、先生の作文(原文)です。


自分は、「~してあげる」という表現が嫌いです。
それは、お互いの立場の違いを明確にする言葉だからです。
困っている人に寄り添うことは、人として当たり前なはずだし、そこに上下関係は必要ありません。
中学生のみんなには、「あげる」と「もらう」の中で生きるのではなく、みんなが生きやすくなるために自然と動ける人になってほしいです。
そして、自分自身もそういう考え方の「モデルケース」にならないといけないとも考えています。
辻野と同じように考え、同じように動けば、そういう人になれるという感じです。
そこにたどり着くのはまだまだですが、自分は玉木さんの思いを大切にするためにも、常に意識をして生活していきたいと思います。


先生の作文では、「困っている人を助けて“あげる”側」と「助けを“もらう”側、支えられる側」という上下の関係ではなく、

お互いが同じ立場で、当たり前のように支え合う関係の大切さが語られていました。

誰かの上に立って「良いことをしてあげる」のではなく、

「みんなが生きやすくなるように、自然に動ける人」でありたいという願いが込められていました。


そのうえで先生は、作文の中で取り上げた


「誰ひとり取り残さない」

「誰ひとり取り残さない」


という二つの言葉の違いについても改めて紹介しました。


「誰ひとり取り残さない」は、支える側・施策を行う側の目線が強く出る表現であるのに対し、

「誰ひとり取り残されない」は、一人ひとりの側から見た“安心して生きられる状態”に焦点が当たっている言葉です。

先生は、「私たちは、この違いをこれからも考え続けていかなければならない」と語られました。


続いて、学年委員長からもお話がありました。

多くの私立高校の入試まで、いよいよあと約60日となりました。

委員長からは、「しっかりと計画を立てて努力を続けていきましょう」という力強いメッセージが送られました。


また、季節は一段と寒くなってきています。

受験に向けては、学力だけでなく、体力や健康も大切な実力の一部です。

体調管理や生活リズムにも気を配りながら、自分を大切にすることの重要性についても、学年全体で確認する時間となりました。


3年生として過ごす時間は残りわずかですが、

「誰ひとり取り残されない」社会のあり方、

そして、自分自身の生き方について考える、深い学びのある学年集会となりました。


キーワード:3年生、学年集会、玉木幸則、誰ひとり取り残されない、誰ひとり取り残さない、受験、自己管理


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